簀子小学校の跡地

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 福岡市中央区大手門の旧・簀子小学校跡地がきれいな更地になっている。跡地利用はどうなるのだろうか。旧校舎の解体が進んでいた昨年6月にもこの問題を取り上げたが(「解体進む旧簀子小校舎」)、その後進展はなかったようだ。福岡市住宅都市局の2016年度予算資料には「簀子小学校跡地について、まちづくりの検討を進め、早期の土地利用を図る」という、ごく短い一文があるだけで、要するに「まだこれから」という段階であることがわかる。しかも、跡地利用は教育委員会の手を離れ、住宅都市局に委ねられたということだ。

 「解体進む旧簀子小校舎」では、跡地は隣接する簀子公園と一体活用を図るのが一番シンプルではないかと書いた。住宅都市局は、港湾局と並ぶ市役所内のデベロッパー的部門だが、一応は公園整備なども担当している。簀子公園との一体化の可能性はゼロではないだろうと思う。

 住宅都市局には簀子小跡地のほか、市内に3か所あった青果市場が人工島の新市場に一本化されたことに伴い、旧市場の跡地利用も委ねられている。旧市場跡地については予算資料には「地域や市のまちづくりに寄与する土地利用の誘導を図り、円滑な跡地処分に向けて取り組む」とあり、早急な売却を意図しているのは明らかだ。

 これに対し、簀子小跡地に関する「まちづくりの検討を進め、早期の土地利用を図る」という文言からは、市が主体的に跡地利用を図るという方針が読み取れる。跡地がある那の津通り沿いは近年、ファミリー向けマンションが次々に建設されているが、少なくとも“民間に売却され、2~3年後にはタワーマンションがそびえている”といった可能性は低いのではないだろうか。

 跡地に比較的近い福岡市の中心部、天神地区では今後、容積率緩和により民間ビルの建て替えを促す役所主導の再開発が構想されている。先行きはわからないが、仮にこの構想が進めば、建て替えの際には仮住まいのオフィス需要が高まることだろう。市中心部近くに生まれたまとまった空地は、そういった面からも注目されるかもしれない。
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