御鷹屋敷跡のシャクヤク

IMG_4956.jpg

IMG_4951.jpg

IMG_4948.jpg

 福岡城址・舞鶴公園の「牡丹芍薬園」でシャクヤク(芍薬)が見頃と“先週初め”ぐらいに聞いたのを思い出し、きょう21日になって出掛けてきた。先週初めまでは18種、1,400株が咲き誇っていたらしいが、それから1週間以上も経ったのだから大半の花は落ち、一部の品種が辛うじて咲いているだけだった。

 「牡丹芍薬園」があるのは福岡城の三の丸。藩政時代の初期には黒田如水の隠居所があったところで、園内にはそれを記念した石碑も建っている。だが、如水が慶長9年(1604)に死去した場所は京都伏見の藩邸で、この隠居所に住んでいたのは1~2年程度だったと言われている。後にこの場所には実態は不明ながら「御鷹屋敷」という建物があったらしく、一般的に御鷹屋敷跡と呼ばれている。

 屋敷跡はその後、戦前戦中には城内に駐屯していた陸軍の将校クラブなどとして使用され、戦後は福岡外事専門学校(福岡大の前身の一つ)の校舎が置かれていた。大学移転後、「牡丹芍薬園」として整備されたらしい。ボタンの方は22種400株が栽培されている。入園無料なのはうれしいが、開園時間が午前9時から午後5時までのため夕方に散策できないのが残念だ。日が長い季節には開園時間を延長してもらえないだろうか。

 シャクヤクは花が美しいだけでなく、根が漢方薬の材料になることでも知られている。これに目を付けた福岡市が2年前、耕作放棄地でシャクヤクなどの薬草栽培に乗り出すと報道されたことがあった。その後の進展ぶりを知りたいと思い、市議会の会議録で調べてみたところ、この事業は実行に移されることなく、検討段階で打ち切られていたことがわかった。

 昨年3月の市議会決算特別委員会の分科会で市側が経緯を説明しているが、それによると、大学教授や薬剤師、JA、民間企業のメンバーによる研究会で検討した結果、「薬草の値段は薬価基準があり、それ以上の原料取り引きはできないこと、また、日本薬局方という基準があり、薬品として扱うには一定の成分が必要といった意見を受け」、年度途中であっさり取り止めたという。

 傷が深くならないうちに中止して正解だったという考えはあるだろうが、そもそも薬価基準うんぬんというレベルの話は事業に乗り出す前に把握しておくべきだったのではないかと思う。この事業には500万円の予算が計上されていたが、いくら無駄金になったのだろうか。失敗は成功のもととは言うが、血税を使う役所が簡単に失敗するのは勘弁してほしい。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]
Theme: 福岡 | Genre: 地域情報

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する