『坊がつる賛歌』の歌碑



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 猛暑となった7月6日、大分県九重町の長者原に行き、タデ原湿原を散策して来た。昨年7月以来、ちょうど1年ぶりで、湿原に通じる散策路入口に昨年はなかった石碑があるのに気付いた。ガイド犬「平治号」の銅像そばの場所だ。近付いてみると『坊がつる賛歌』の歌碑。いつ建てられたのだろうと思い、帰宅後に調べてみると、昨年8月11日に除幕されていたことがわかった。8月11日は今年から「山の日」という祝日。前祝いを兼ねての除幕式だったという。

 『坊がつる賛歌』は九州の岳人たちに古くから歌い継がれてきた曲で、偶然耳にしてほれ込んだ歌手の芹洋子さんが1978年に歌い大ヒットしたことで知られる。一昨年の2014年、阿蘇くじゅう国立公園指定80周年記念イベントの一つとして芹さんのコンサートが現地で開かれた際、地元関係者の間で歌碑建立計画が持ち上がり、寄付を募って1年がかりで完成にこぎ着けたという。

 歌碑は山の形に見立てた高さ約2㍍、幅約2.7㍍の立派なもので、『坊がつる賛歌』の歌詞が1番から4番まで刻まれている。念のため説明しておくと、坊がつるとは、くじゅう連山の標高約1,200㍍地点に広がる広さ53㌶の広大な湿地で、標高1,000㍍地点にあるタデ原湿原(広さ38㌶)とともにラムサール条約登録湿地となっている。歌碑が坊がつるではなく、タデ原湿原の入口に建てられたのは不思議だが、国立公園の制約等もあって山中には建立できなったのだろうか。

 くじゅうをテーマにしたポップスは、他に『ロマンよ風になれ』という曲があり、個人的にはこちらの方が印象に残っている。吉川由美さんというアイドル歌手が1988年に出した曲だ。『坊がつる賛歌』のように多くの人に知られた曲ではないが、九州では発売当時、ドレス姿の吉川さんが九州交響楽団をバックにこの曲を歌うミニ番組がNHKで放送されており、記憶している九州在住者も多いのではないだろうか。以前からCDや音楽ダウンロードサイトでこの曲を探しているのだが、一向に見つからない。

 6日のタデ原湿原は、ノハナショウブやハンカイソウ、オカトラノオなどが咲き誇っていた。湿地周辺の乾いた場所に自生しているヒゴタイの見頃は間もなくの様子だった。湿原からくじゅう連山を見上げると、普段と違って硫黄山から白煙が上がっていなかった。ここには何度も来ているが、こんな風景を見るのは初めてだった。


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