偏食ミドリガメ

旧聞に属する話2010-マルくん

 写真は、4か月ほど前に拾ったミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)だ。夕暮れ時、海岸を散歩していたら、何やら石みたいなものがノソノソ動いている。拾い上げてみると、カメだった。甲羅の長さは7cmほど。そばに川が流れているが、コンクリートの護岸と堤防で隔てられており、小さなカメが乗り越えることができたとは到底考えられない。何か勘違いした人(カメはどれも海に住んでいるとか…)が捨てたのだと思い、連れ帰った。以来、金魚用の水槽を住みかにしている。

 親類や知人は「カメを拾うなんて縁起がいい」と口をそろえるが、このミドリガメ、生態系保護の観点からは相当の厄介者らしい。環境省のHPには、日本と世界の「侵略的外来種ワースト100」にそれぞれ選定されていることが紹介されている。佐賀城のお堀のハスを全滅させた犯人が、このカメたちだったという報道も昨年あった。どうも佐賀城では駆除が計画されているようだ。一方で、乱獲によりアメリカの原産地では絶滅の危機に陥っているとも聞く。おかしな話だ。

 ところで我が家にやってきたカメ。えらく偏食で困っている。ネットで調べたところ、ミドリガメの餌として多くの人がテトラレプトミンという配合飼料を推奨していたので、与えてみたのだが、まったく見向きもしない。カメは冬眠する時期になると、食欲がなくなるらしいのだが、それにしても食べ物として認識しているように見えない。この4か月間、配合飼料のほかに、乾燥糸ミミズ(「カメが大好き」と書かれていた)、キャベツ、食パン、リンゴ、ご飯、刺身などいろいろ与えてみたが、喜んで食べたのは、“新鮮な”タイとエビの刺身だけだった。

 どうしたら良いか、以前カメを飼っていた知人に相談したところ、明快な答えをもらった。「半冬眠の状態なので、基本的には食べない。タイの刺身だけを食べるのは、それは美味しいから」。なるほど。

 九州地方はここ数日えらく暖かい。初夏のような陽気となった24日には、早くも冬眠から目覚めたカメたちが甲羅干しをしているのを見た。うちの偏食カメさんも、そろそろ食欲を増していろんなものを食べてくれるだろうか。
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