走る!アロー号

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 福岡市博物館で23日、「走る!アロー号」という催しがあった。アロー号とは現存する中では最古の国産乗用車で、1916年(大正5年)にこの福岡で製作された。エンジンは今も走行可能な状態に保たれている。普段は博物館で常設展示されているが、完成から100年に当たるの記念し、実際に走る姿を市民に見てもらおうと企画された。

 詰め掛けた市民が見守る中、アロー号は運転手のほか、後部座席に博物館長を乗せてゆっくり動き出すと、想像していた以上に軽快な走りで博物館前庭を一周し、大喝采を浴びた。見た目は「輪タク」程度のサイズだが、エンジンの排気量は約1,000ccと意外に強力で、完成当時は最高時速50㌔で福岡の街を快走していたという。この日のスピードは“上品な自転車程度”だったが、やはり100歳の老体だけに、走行終了後、エンジンは急ぎ大型扇風機で冷やされていた。

 アロー号を作ったのは矢野倖一という当時24歳の青年で、福岡県新宮町に本社を置く矢野特殊自動車の創業者。製作の経緯などは同社のホームページにある
「History of ARROW」 に詳しい。矢野特殊自動車は冷凍機付きの冷凍車を国内で初めて開発・製造したことで有名な会社で、アロー号自体は現在も同社が所有し、博物館に貸し出しているという。同社の現経営陣は矢野倖一の長男や孫に当たる方たちで、この日の催しにも来賓として招かれ、運転手役も務めていた。
 
 博物館では11月19日から12月25日まで『大正・昭和の福岡市―アロー号とその時代―』という特別展が開かれ、アロー号や福岡市の都市発展に関する資料などが展示されるほか、シンポジウムなども予定されている。


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