南京錠

旧聞に属する話2010-錠

 福岡市にある海浜公園・シーサイドももちの広場の一角で、妙な光景に出合った。壁に作られた出窓風の個所に、南京錠が何個かぶら下がっているのだ。

 恋人同士が愛を誓って南京錠をかけ、カギは投げ捨てるという風習(おまじない?)が最近あるとは聞いていた。しかし、パリだのフィレンツェだの、海外のシャレた都市で流行しているとばかり思っていたから、まさか福岡で目にするとは思わなかった。

 ネットで調べてみると、この南京錠、今となっては日本全国いたるところにぶら下がっているらしい。「恋人の聖地」(このネーミング、恥ずかしくないのだろうか?)などと呼ばれているデートスポットの中には、フェンスが重みで倒れそうなほどジャラジャラと取り付けられているところさえある。せっかくの景観も台無しではないかと思うが、カップル集客を狙って、わざわざ南京錠を取り付ける場所を設置しているスポットもあるようなので、よそ者が口をはさむ筋合はないのだろう。

 シーサイドももちという場所は、景色こそ良いが、ショップなどは何もなく、デートスポットとしてはたいして魅力がある場所ではない。だから今のところ、ぶら下がっている南京錠は数えるほどで、目くじらを立てるまでもないが、錠の先に見える教会風の建物は、実は民間の結婚式場である。何となくご利益はありそうなので、ひょっとしたらこれから増えるかもしれない。
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