# 旧聞since2009

# 二つの請願

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 福岡市南区長住5にある長住中央公園再整備を巡り、地元自治会とソフトボール競技団体が対立、両者が市議会に請願を提出する事態になり、このほど市議会第4委員会で二つの請願が審査された。結果は自治会請願は不採択、ソフトボール側が採択。新聞各紙がこの対立を地方版で取り上げていたが、それによると、審査では競技団体に与する意見が圧倒的だったという。なぜ、これほど一方的な結果になったのだろうか。調べてみると、予想通りと言うか、県・市のソフトボール協会長には自民党関係者の名があり、市協会に至っては同党福岡市議団の幹部が役員に名を連ねていた。自治会側が審判団と思っていた市議会、中でも自民党は相手側のプレイヤーだったのだ。中東の笛どころの話ではなく、これではワンサイドゲームになるはずである。

 問題の発端は、完成から半世紀以上が経ち、老朽化した長住中央公園(約1万7000平方㍍)の再整備に当たり、市側が住民代表を交えて計画案を話し合ったことだ。この話し合いには公募に応じた48人が参加し、計4回の会合が持たれたという。この中で焦点となったのが、有料のソフトボール専用球技場(約6,300平方㍍、写真)の取り扱い。公園面積の3分の1以上を占めながら、 地元住民は自由に立ち入り出来ず、球音になどにも悩まされてきたという。このため話し合いでは専用球技場を廃止し、多目的広場に衣替えするという計画案がまとまったが、これに競技団体側が猛反発したというのが大雑把な経過だ。

 自治会側の請願は中央公園の速やかな再整備を求めるもの、競技団体側は球技場の存続を求めるもので、請願に付された番号から判断すると、自治会側の方が先に出されている。しかし、自治会のサイトには、競技団体側が話し合いのやり直しを求める請願提出の動きを始めたことから、これに対抗する形で急きょ出さざるを得なくなったと記されている。紹介議員に名を連ねたのは、自治会側が自民党3人、競技団体側が自民党13人を含む与野党の計23人で、この中には市ソフトボール協会副会長の市議らも含まれる。なお、自治会側の3人は請願審査前日の夜になって紹介議員を取り消した。自民党が“党議拘束”を掛けたためだという。

 各紙報道によると、委員会審査では、公園整備を巡る話し合いで競技団体の意見を十分に聴かなかったことばかりが問題視され、自治会側請願はあっさり葬られた。微妙な案件では白黒をつけたがらず、継続審査を乱発している議会が、ここまで一方の意見だけに味方するケースはかなり珍しいのではないかと思う。(
「葬り去られる請願80件」参照)

 よそ者の無責任な意見だが、自治会側はわざわざ同じ土俵に乗る必要があったのだろうかと思う。請願は住民が地方自治に参加するための重要な一手段だが、計画案を練り上げた市と住民代表による話し合いもまた、立派な住民自治のはずだ。市議らの横やりが入っても、きちんと手順を踏んでの結論ならば、胸を張っていれば良いことで、また市側は今後、この結論を守る努力をすべきだろう。それにしても一地域の公園整備を巡って党議拘束などという大げさな言葉が出てきたことにはビックリした。
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駄田泉

管理人:駄田泉
福岡の中小企業に勤める定年間近の中年オヤジです。物忘れが激しくなったため、ボケ防止のためにブログを書いています。主に福岡の情報を紹介していますが、タイトル通り、新しい話は何もありません。Twitterではたまに、胡散くさい情報を発信。