母校のかわいそうな制服

旧聞に属する話2010-制服2

 母校の高校が今月、東京方面に修学旅行に行ったところ、東京の街中で、女生徒たちが写真撮影攻めにあったと聞いた。別に可愛いからではない(可愛い子もいたかもしれないが)。昭和の時代からやって来たかと見紛うほど、あまりにも制服がダサいので、珍しがられたということらしい。以前から噂は聞いていたのだが、まさか後輩たちが本当にそんな辛い目にあっているとは思わなかった。

 女子の制服はエンジ色のネクタイに紺色のボレロが特徴で、恐ろしいことだが、昔はこれにエンジ色のベレー帽まで加わっていた。“昭和の時代からやって来た”と書いたが、実は昭和時代から格好良くない制服として県下では有名な存在だった。

 「これでは生徒がかわいそうだ」と数年前、制服を一新しようという論議が起きたことがある。ところが、なぜか途中で立ち消えになった。現役生たちの間では「同窓会が反対した」という噂が広まり、猛反発が沸き起こったため、当時の同窓会長がHP上で「そんな事実はありません」と慌てて釈明する騒ぎにもなった。

 いろいろ聞いた情報を総合すると、同窓会が組織として制服更新問題にかかわっていなかったのは確かなようだが、個人的に難癖を付けてきたOBが一部いたらしい。彼ら(彼女ら)がなぜ反対したかは定かでないが、恐らく「大事な思い出を壊さないで」といったバカげた理由からに違いない。余興のつもりなのか、同窓会でウン十年前の高校時代の制服を着てみせる信じ難い女性が時に出現するぐらいだから。

 ひょっとしたら、少しはましな反対理由があったのかもしれないが、だとしても現役高校生の問題に口をはさむ権利などないだろう。無責任なOBの反対に屈した学校側も情けない。

 修学旅行事件が影響したわけではないだろうが、漏れ聞いたところでは、制服一新論議が再度浮上しているらしい。「いくらなんでも、今のままでは」ということだろう。学校側には、今度こそちゃんとやってもらいたいものだ。物珍しげに写真を撮られる生徒たちが、かわいそうだと少しは思うのならば。

 写真はウン十年前の生徒の写真だが、個人が特定されないようにぼかした。ただし、制服の可愛くなさは十分わかるのではと思う。デザインはこの当時とまったく変わっていない。
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