学園都市化するシーサイドももち

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 今春、福岡市のシーサイドももち(早良区百道浜、中央区地行浜)に新たな大学が誕生し、さらに来年4月にも別の大学の開学が予定されている。いずれも医療福祉系の大学。同地区にはすでに2013年春、国際医療福祉大の福岡看護学部が開設されており(「百道浜に大学」)、130㌶ほどの埋め立て地に来春、三つの医療福祉系大学が並ぶことになる。

 今年4月に設置されたのは、南区筑紫丘に本拠を置く純真学園大の百道浜キャンパスで、同大は看護学、放射線技術科学、検査科学、医療工学の計4学科を持っている。キャンパスがあるのは、九州医療センター付属看護助産学校跡(住所は中央区地行浜なのだが…)。看護助産学校は、志願者数減少などを理由に今年3月限りで閉校となったが、3階建ての校舎は純真学園大が借り受け、学部生の実習拠点、及び大学院として活用することになった。

 今までと同様、医療センターの敷地内にある校舎で学生が学んでいるわけだから、一帯の風景に特に変化はなく、学校が看護助産学校から純真学園大に切り替わっていることにしばらく気付かなかった。九州医療センターは、看護助産学校の時と同じく、学生の実習に協力していくという。

 一方、来年の開学を予定しているのは、福岡国際医療福祉大(仮称)で、設置者は学校法人高木学園。こちらは早良区百道浜の山王病院隣で、同じく高木学園が運営している専門学校(来年閉校、写真)を衣替えする形で開設される。理学療法、作業療法、視能訓練の3学科で、各40人の募集を予定しているという。

 高木学園は、山王病院や国際医療福祉大と同じ高邦会グループの一員。2006年、高邦会のシーサイドももち進出が決まった際には、市議会の一部野党会派が強硬に反対した経緯があるが、シーサイドももちでの高邦会の存在感は次第に増している。「百道浜に大学」を書いた当時、医学部開設が高邦会・国際医療福祉大グループの悲願だったことから、「医学部の百道浜誘致に名乗りを上げたらどうか」と無責任に提言したが、国際医療福祉大の医学部はその後、千葉県成田市に設置された。

 新設の2大学はいずれも専門学校跡への進出のため、同地区で学ぶ学生数が急増するわけではなく、3大学を合わせた学生数も大学院を含めても最大1,000人程度にしかならない見込みだ。従ってタイトルの「学園都市化」は少し大げさだったと思うが、シーサイドももちにはこのほか、福岡市医師会が運営する看護専門学校と急患診療センターもあり、医療機関と医療福祉系の教育機関が集中する特殊な地域であるのは間違いない。

 蛇足だが、シーサイドももちの埋め立て完成前、地元の某有名高校をここに移転させる構想があった。同窓会等の猛反発もあり、すぐに立ち消えになったが、この構想が実現していれば、シーサイドももちは間違いなく学園都市として発展していただろうと思う。
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