議員が不祥事で辞職したら定数減に

 「ふざけるな」と題したコメントをいただき、ブログ内容が気に障ったのだろうかと恐る恐る確認した。幸いにも8年近く前に書いた「福岡市議年収は1400万円超」を読み、福岡市議への厚遇ぶりに「ふざけるな!」と怒った人からのコメントだった。私もちょうど、福岡市議会に対して腹を立てていたところだったので、我が意を得たりの思いだった。

 私の怒りの引き金になったのは、5日の各紙朝刊にあった田中丈太郎・福岡市議がわいせつ疑惑で辞職したという記事だ。疑惑が浮上した際に所属政党から素早く離党し、市議会会派も退会しているが、国民民主党所属で、会派は旧民主党系の福岡市民クラブ。ただ、福岡市議の不祥事など珍しくも何ともなく、こんなことだけで怒ったわけではない。同じ紙面に、来春の福岡市議選が現行通りの定数で行われることが事実上決まったとの記事があり、これが火に油だったのだ。

 地元紙の西日本新聞によると、4日に開かれた市議会の議員定数調査特別委で、各区定数について話し合ったが、大半の会派が「現状維持」を主張したという。しかも驚いたことに、総定数62を据え置くことは9月の段階で決着しており、この時の特別委について報じた同紙記事によると、「多様な民意を反映させる」として定数増を求める意見さえあったという。何と手前勝手な理屈だろうか。行財政改革、議会改革の必要性が叫ばれる中で、この議会は我が身については何一つ改革しないまま改選を迎えることを決め込んだのだ。

 「福岡市議年収は1400万円超」でも書いたが、福岡市議には議員報酬、政務活動費を合わせて1人当たり年間で1840万円の大金が支払われている。このほかにも議会事務局職員や会派スタッフの人件費、海外行政視察の費用など、市議会を支えるために毎年トータルで20億円もの血税が投じられている。海外視察の報告書など“ウィキペディアからの丸写し”やスケジュールを書いただけなどのお粗末さで度々問題になっているのに、である。福岡市議会でも一応、議会改革を進めているらしいが、だったら最大の議会改革である定数削減こそ行うべきだろう。しかし、この議会は前回改選の前にも、まともな論議もなく定数維持を決めた(「10分で終わった議員定数論議」)。そして、今回も。

 おためごかしの議論の最中に、今回のわいせつ疑惑は発覚した。国会の例を見ても分かるが、こんな情けない不祥事を引き起こしても、議員連中が我が身を切る改革に真剣に取り組むことはない。いっそのこと議員が不祥事で辞職した場合、欠員にするのではなく、その分の定数を削減していく仕組みを作ってはどうだろうか。暴論は承知だが、本当にこんなルールができれば、議員の先生方も少しは我が身を律する気になることだろう。
関連記事
スポンサーサイト
[Edit]

コメント

非公開コメント