金栗四三の出生地で桜と史跡を見てきた

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 熊本県和水町の国史跡・江田船山古墳、謎のトンネル遺構トンカラリンに花見がてら行ってきた。2年前の秋に両者を見学した際、史跡公園化された江田船山古墳の周囲に多数の桜が植えられているのを知り、春にもう一度来ようと決めていた。残念ながらソメイヨシノは開花したばかりだったが、早咲き品種らしき2、3本は満開で、平日ながら数グループの花見客でにぎわっていた。

 和水町は、放映中の大河ドラマの主役、金栗四三の出生地として最近名を売っているところで、江田船山古墳とトンカラリンは県道を挟んで向かい合わせの位置にある。江田船山古墳は5世紀後半に築造されたとみられる全長62㍍の前方後円墳で、墳丘上には石棺をガラス窓越しに自由に見学できる施設が整備されている。今年1月、町を震度6弱の地震が襲い、石棺が被害を受けたと聞いていたので、ひょっとしたら閉鎖中かもしれないと心配していたが、杞憂だった。ただし、見学者にとっては重要な設備のワイパーが壊れていた。

 前述のように、石棺が置かれたスペースと見学者との間はガラス窓で隔てられているが、石棺側の湿度や温度が高いためか、ガラス窓の石棺側は結露で曇っていることが多い。その対策として石棺側にはワイパーが取り付けられ、見学者は外から操作して水滴を拭き取る仕組みだった。このワイパーが壊れ、結露越しの見学になったが、石棺開口部の石材が亀裂を境にずれた状態になっているのは確認できた。また、屋根型の蓋の部分の石材も何か所か剥離しているようだった。石棺の被害は間違いなく地震によるものだろうが、ワイパーについては何が原因かわからない。

 石棺は幅1.1㍍、高さ1.4㍍、奥行き2.2㍍で、75文字が刻まれた「銀象嵌銘大刀」などが出土し、この大刀など92点の出土品は一括して国宝に指定されている。

 石棺を見た後、近くにあるトンカラリンにも足を延ばしてきた。トンネルや地隙からなる全長445㍍の遺構で、造られた目的も時期も不明。あまり時間がなかったため、7段の石段があることで有名な石組みのトンネルを見学しただけで引き揚げたが、見た限りではこちらは地震による被害はない様子だった。帰り道、聞き慣れぬ鳥の声がしたので見上げると、電信柱にカササギが巣を作っていた。2年前に来た時にもトンカラリン近くで2羽のカササギを目撃したが、同じカップルなのだろうか。

 写真は上から順に、江田船山古墳全景、石棺保存施設の入り口、ガラス窓越しに撮影した石棺、7段の石段があるトンカラリンの石組みトンネル、電柱に営巣するカササギ。
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