べたべたのポメラDM10を破壊した

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 ずいぶん前に文書作成専用の端末ポメラDM10を何かの景品でもらい、高くて買えないモバイルパソコン代わりに持ち歩いていたことがある。しかし、仕事でもプライベートでも外出先で文書を書く機会などなく、そのうちに引き出しの奥深くにしまい込み、何年もほったらかし状態だった。先日、存在を思い出し、引き出しから取り出したところ、まるでアメ玉のようにべたべたになっていた。ステッカーか何かと一緒にしまっていたのだろうかと疑ったが、そんな様子もない。調べてみると、DM10は外装のコーティングが加水分解し、100%べたべたになるとのことだった。ただでもらったものなので、特に腹も立たなかったが、買った人にとってはさぞかし不愉快な欠陥だったことだろう。

 使うつもりはなかったが、べたべたの状態にしておくのも何だと思い、表面を拭き取ることにした。しかし、力を入れすぎたのだろう。折り畳み式キーボードの蝶番に当たる部分を壊してしまったらしく、キーボードを開いても固定できなくなった。テキストエディター以外の機能はないのだから、これは致命的な破損で、このマシンの寿命は尽きたも同然だ。どうせ持ち運ぶ予定はないのだから、キーボードを開いたままの状態にし、両面テープなどで固定すれば、使用できなくもないが、複数あるノートパソコンを差し置いて固定式のポメラを使わねばならない状況が思い浮かばない。

 このポメラ、私は全く活用することなく破壊してしまったが、文章を書くことに特化した端末は主に中高年男性に受け、大ヒットしたと聞く。キーボードを折り畳めば文庫本サイズというコンパクトさに加え、ノートパソコンなどとは比較にならない起動時間の速さが支持されたらしい。この話を聞いて、外で文章を書きたい人、あるいは書かねばならない人がそんなに多かったのかと驚いた。しかも仕事だけでなく、ブログを書くのに利用した人も少なくなかったということには、驚きを通り越してショックだった。

 私も10年前からブログを続けているのだから、月に何度かは文章を書くことがある。だが、外では見聞きしたものをメモするのが精いっぱい。帰宅後、このメモや資料を参照しながら文章をまとめているのだが、書くのが極端に遅いため、書き上げるまでに下手したら数日かかることもある。

 ここでようやく理解した。外出先で気軽に文章を入力できる端末など、使いこなせるのは文章を書くのが速い人だけで、私などにはそもそも無用の長物だったのだと。スタバでMacBookを開いている方々に年がいもなく憧れ、Macに少し似た格安のドンキーPCでも買おうかと思っていたが、放置した揚げ句にべたべたになったポメラの惨状を再確認し、きっぱり断念した。
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