夢大陸社長逮捕が遅くないか

旧聞に属する話2011-AIビル

 ここ数日、地元・福岡市の話をチマチマ書いているこのブログにずいぶんアクセスがあった(このブログにしては、という程度の数であるが)。アクセス解析によると、「夢大陸」を検索ワードに、昨年6月30日に書いた
「夢大陸の情報誌」に行き着いた人が多かったようだ。

 これを書いたのは、夢大陸が2010年4月に金融商品取引法違反容疑で福岡県警の捜索を受けた後だった。おおかたの人の予想通り、金融商品取引など最初からまったく行っていなかったようで、社長の原千春容疑者は今月15日、詐欺容疑で逮捕された。それにしても逮捕が少々遅くはないか。捜索から約9ヶ月。慎重に捜査した結果かもしれないが、この間にも原容疑者らは人様から集めた金をガバガバ使っていたに違いない。

 報道によると、夢大陸が約400人から集めた金は67億円。ただ、400人全員が被害者というわけではないようだ。資金を運用していると見せかけるため、集めた金のうち54億円は利払いや償還などに充てていたらしく、19日の朝日新聞夕刊は、顧客の中には数百万円から数千万円をもうけた人間もいると報じている。これらの顧客は「ネットワーカー」と呼ばれており、彼らが幅広い人脈を生かして次々に知人を誘ったことで、被害が拡大したという。

 確かに「六本木の巫女」などと名乗る胡散臭い人間の言うことなど、普通は信じないだろう。「実際にもうかった」と力説する人間が介在したからこそ、多くの人がだまされたに違いない。

 豊田商事事件以来、国内では毎年のように巨額詐欺事件が起き、多くの被害者が生まれている。もうけ話の材料は、夢大陸のように金融商品だったり、健康食品だったり、あるいはエビの養殖やIP電話のサーバーだったりと様々だが、事件の構造自体は驚くほど似通っている。なぜ、繰り返されるのか。ひょっとしたら原容疑者らそれぞれの事件の主犯格は操り人形みたいなもので、巨額の金を手にしながら司直の手を逃れる者たちがいつもいつもいるのではないか。朝日の記事を読み、ふと思った。

 写真は、夢大陸や同社が運営するコミュニティFMが入居していたAIビル。
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