旧聞since2009

「盆花」ヒゴタイ

 大分県九重町の長者原でヒゴタイが見頃を迎えている。瑠璃色の球形の花を咲かせるキク科の多年草で、くじゅう・阿蘇地域を代表する野の花だ。大陸と日本列島が地続きだった頃から生き延びてきたというが、今では絶滅寸前の状態。九州本土で自生しているのはこの地域ぐらいだが、宮崎の親族によると、半世紀ほど前までは宮崎県内の山間部でも見ることができたという。 数年前、この親族らを連れて長者原・タデ原湿原を散策した際...

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牧ノ戸峠から初めての久住山頂へ

 くじゅう連山の主峰、久住山(大分県竹田市、1,786.5㍍)に登ってきた。ルートは牧ノ戸峠(1,300㍍)発着の“初心者コース”。高低差だけなら500㍍弱で、地元の油山(597㍍)にも劣るぐらいだが、こちらが正真正銘の超初心者なため、距離的には十分ハードなコースだった。中でも山頂に通じる最後の坂は大小の岩がゴロゴロしていて非常に歩きづらく、登り下りとも難儀した。それでも登山道自体は非常に変化に富み、眺めも抜群で、福...

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『坊がつる賛歌』の歌碑

 猛暑となった7月6日、大分県九重町の長者原に行き、タデ原湿原を散策して来た。昨年7月以来、ちょうど1年ぶりで、湿原に通じる散策路入口に昨年はなかった石碑があるのに気付いた。ガイド犬「平治号」の銅像そばの場所だ。近付いてみると『坊がつる賛歌』の歌碑。いつ建てられたのだろうと思い、帰宅後に調べてみると、昨年8月11日に除幕されていたことがわかった。8月11日は今年から「山の日」という祝日。前祝いを兼ねての除幕...

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立花山のクス原生林

 福岡市東区の立花山(標高367㍍)に登り、クスの巨木を見てきた。山頂付近の斜面には多数のクスが自生しており、その数は全山で数千本、樹齢300年と推定される巨木だけでも約600本を数え、1955年にはクス原生林の北限として国の特別天然記念物にも指定されている。一方で、原生林の割には若木がなく、一部の木は規則正しく並んでいるなどの理由から、福岡藩の植林によって生まれた森だという意見もある。  自然林、人工林のどち...

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油山のキンモクセイ

 福岡市の油山市民の森でキンモクセイが金色の花を咲かせ、辺り一面に甘い香りを漂わせている。管理事務所に尋ねたところ、森に植えられているキンモクセイは約400本。吊り橋から中央展望台に至る散策路はまるでキンモクセイ並木のような状態で、中にはビックリするような大きな木もあった。山頂からの帰路にこの道をたどったが、懐かしい香りに疲れが癒やされる気分だった。 以前は秋になると、あちこちの民家の庭からキンモク...

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ハチクマウォッチング

 福岡市城南区の油山・片江展望台で開かれている「ハチクマウォッチング」に12日、参加して来た。ハチクマとは大型の鷹の一種で、夏に本州で繁殖した後、秋に越冬地の東南アジアなどに渡っていく。片江展望台は、ハチクマの渡りが観察できる国内有数のスポットと言われている。ピークは秋分の日前後と聞いており、少し早いとは思ったが、油山散策がてら足を延ばして来た。 梅林緑道から展望台に向かう途中、カラスがギャーギャー...

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初めて知った天拝湖の正体

 基山(佐賀県基山町・福岡県筑紫野市)から天拝山(筑紫野市)まで、九州自然歩道をたどって縦走し、二日市温泉でひとっ風呂浴びて帰ってきた。猛暑の中、十数㌔を歩き、さすがに途中でばてて、天拝山南側の天拝湖畔で休憩した。風光明媚な湖で、筑紫野市民の憩いの場であることは聞いていたが、初めて現地に行き、この湖が「山口調整池」であることに気付いた。 人口250万人に上る福岡都市圏だが、域内には大河川が存在しない...

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二丈岳からの眺め

 福岡県糸島市にある二丈岳(711㍍)山頂からの眺望が素晴らしいと聞き、福岡都市圏が最高気温34度を超える猛暑に襲われた29日、無謀にも登ってきた。少しガスが出ていたが、360度の展望が広がる山頂の巨石上からの眺めは確かに抜群だった。中でも東側には糸島平野や船越湾、引津湾、可也山などの変化に富んだ風景が広がり、登った甲斐があったと実感した。 しかし、頂上までの道のりは想像以上にきついものだった。快速が停まる...

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初めてのくじゅう登山道

 先日、大分県くじゅうに行き、雨ヶ池を散策してきた。本当は坊がつるまで行く予定だったが、高速道で渋滞に遭遇して到着が遅れたうえ、天候も怪しくなり、雨ヶ池で引き返した。名前通り、雨が降り続くと池になるという雨ヶ池だが、現在は草原状態で、イブキトラノオが小さな稲穂のような白い花を咲かせていた。 実はくじゅうの登山道をたどるのは今回が初めてだった。景観を気に入り、何度も来た場所だが、山登りにはまったく関...

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ベランダにヒヨドリ

 台風11号が中四国を縦断した17日夕、自宅のベランダに野鳥が飛んで来てランタナの実をつついていた。姿かたちからして巣立って間もないヒヨドリではないかと思う。まだ、ヒナのようなフワフワした感じが残っていた。ランタナの実には毒があると聞いていたので、こんなものを食べて大丈夫だろうかと心配になった。ネットで調べた限りでは種に毒はあるものの、熟した果肉を食べても害はないらしい。心配する必要はないようだ。 ベ...

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漁業権がない室見川

 福岡市西部を流れる室見川の下流域はいま、シジミ採りをする人で(天気が良い日は)連日にぎわっている。聞くところによると、ここのシジミは結構大ぶりで味も良く、みそ汁にすると美味しいらしい。とは言え、曲がりなりにも150万都市の市街地を流れる河川。「本当に食べても大丈夫か?」と思ったが、市の公表資料によると、今年4月に計測した室見川下流のBOD(生物化学的酸素要求量=水の汚れ具合を示す指標の一つ)は0.9mg/L。...

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梅林駅から油山へ

 またまた油山に登ってきた。ただし、いつもは中腹近くにある市民の森まで車で行っているが、たまには麓から山頂を目指そうと思い、福岡市営地下鉄七隈線の梅林駅(城南区)をスタート地点に選んだ。 梅林駅。この駅の1日平均の乗車客は1,251人(2013年度実績)で、福岡市営地下鉄全35駅の中では最も少ない。七隈線は西区橋本から天神南までの12㌔の路線だが、実に16駅がある。駅間距離は平均でたった800㍍。梅林駅も両隣の駅(...

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消えたアカミミガメ

 福岡市中央区の舞鶴公園のお堀で今年、不思議なほどミシシッピアカミミガメを見掛けない。例年ならば、天気が良い時は多数のカメが水面を泳いでいる時期だが、今年は一帯を散策しても、下手したら1匹も見ない時さえある。きょう5月11日は五つのお堀を巡って相当じっくりカメを探してみたが、5号堀で1匹を見掛けただけだった。いったい何が起きているのだろうか? このお堀では名物だったハスが近年激減しており、再生を目論む福...

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天拝山は猫の山

 福岡県筑紫野市の天拝山に登ってきた。山麓の武蔵寺のフジ、登山口近くの谷を彩るシャクナゲが春の名物だが、残念ながら両者とも見頃を過ぎていた。その代わりと言っては変だが、ずいぶんたくさんの猫を見掛けた。山麓どころか、狭い山頂にも数匹の猫がうろうろしており、少しびっくりした。1枚目の写真の猫は山頂にある天拝山社の境内でくつろぎ、2枚目の猫はトカゲを狙っていた。山頂に住み着いているのか、それとも登山客から...

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不思議な原尻の滝

 先日、大分県豊後大野市にある原尻の滝に初めて行ってきた。「平野の真ん中に突如現れる滝」として有名で、滝というものは普通、山間部にあり、見上げるものだと思っていたが、ここでは田んぼが広がる平野部から豪快に流れ落ちている。規模こそ小さいながら、見た目が似ているということで「東洋のナイアガラ」などという安っぽい呼ばれ方もされている。 規模は小さいと書いたが、それはナイアガラと比較してのことで、半円形に...

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平和ぼけしたクマゼミ

 先日の夕方、日課の散歩をしていた際、猫が街路樹につかまり立ちして何かをじっと見つめている光景に出会った。何事だろうと街路樹に目を向けると、猫の視線の先にクマゼミが止まっていた。地上からの高さはせいぜい1㍍程の場所。ずいぶん無防備なセミだと呆れたが、最近は低い場所に止まり、しかも人間に対してほとんど警戒心を持たないクマゼミを見かけることが多くなった。2枚のクマゼミの写真は、いずれもスマホで撮影したも...

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阿蘇のミヤマキリシマ

 阿蘇外輪山で近年“天空の道”(またはラピュタロード)などと呼ばれて人気を呼んでいる道を見てきた。外輪山と熊本県大津町と結ぶ通称ミルクロードから分岐する峠道(下の地図参照)で、雲海が立ち込めた時には道が空に浮かんでいるように見えるらしい。写真は道を見下ろす崖の上から撮影したのだが、重度の高所恐怖症なので結構怖かった。だったら止めておけば良いのだろうが、根っから大馬鹿者のミーハーなので、話題の場所には...

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