旧聞since2009

巨木、吉高の大桜

 4月9日、印西市の「吉高の大桜」を見てきた。臨時駐車場から30分歩いただろうか。田園地帯を通ると、巨木があった。 吉高の大桜は、ヤマザクラ。樹齢300年と言われる。木の高さは10メートル以上、幹回り7メートル、枝葉は25メートルに及ぶ。1981年に市(印旛村→印西市)の天然記念物に指定されている。 市などではなく、農家の個人所有で、根元には氏神様が祭られている。かつては同じ規模のサクラが3本あったという。草餅...

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天瀬で見かけた苔アートの猫バス

 くじゅう連山の登山口に当たる大分県九重町の飯田高原に行き、レストハウスや日帰り温泉などが並ぶ長者原で、郷土料理のとり天定食を食べたり、タデ原湿原を散策したりしてきた。タデ原湿原にはススキが広がり、秋と見間違うような景色だったが、間もなく野焼きが行われる。湿原は一面真っ黒になった後、やがて緑に染まっていく。 多くの湿原や草原では毎年春に野焼きが行われている。以前は「焼き畑農業みたいなものだろう」と...

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隠家森は1300年前、本当に森だった

 福岡県朝倉市山田の小さな公民館前に、「隠家森(かくれがのもり)」と呼ばれるクスの巨木がそびえている。胸の高さの幹周りは18㍍、高さ21㍍。巨樹が多いクスの中でも全国8番目の大きさだとされ、戦前の1934年には国の天然記念物に指定されている。樹齢は推定で1500年以上。朝倉、うきは市の農産物直売所巡りの際に通る道沿いにあり、たまたま近くのコンビニで買い物をした際に写真を撮ってきた。コンクリートの支柱で大枝は支...

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日南海岸に溶け込んでいた複製モアイ像

 宮崎県日南市の日南海岸沿いにあるサンメッセ日南に行ってきた。太平洋を見下ろす丘陵上に、モアイ像の複製7体が並ぶ行楽施設。どうせ安っぽい偽物だろうと勝手な先入観を持っていたのだが、初めて実物を見ての感想は「意外にちゃんとしている」だった。もちろん、チリ・イースター島にある本家を見たことがないので、比較はできないが、重量感あふれる石像は、青い空と海がつくり出す日南海岸の景観の中に、不思議なほど溶け込...

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九重“夢”大吊橋はやはり怖かった

 大分県九重町の鳴子川渓谷に架かる九重“夢”大吊橋を11年ぶりに渡ってきた。全長390㍍、高さ173㍍。2006年の完成当時、歩行者専用の吊橋としては長さ、高さとも日本一だった。現在では、長さは静岡県三島市に2015年完成した三島スカイウォーク(長さ400㍍、高さ73㍍)に抜かれたが、だからと言ってこの橋の怖さが薄れたわけではない。高所恐怖症のくせに好奇心から初めて大吊橋を渡ったのは2008年8月だったが、あまりの恐ろしさ...

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情報番組が縁で新潟から移築された布施家住宅

 熊本県和水町の国史跡・江田船山古墳に隣接して肥後民家村という観光・文化施設があり、この中に「旧布施家住宅」という築300年の重厚な民家が建っている。説明パネルによると、元々は新潟県上越市にあったもので、屋敷の主だった布施家は上杉謙信に仕えていた名門。1976年9月、当時の当主だった布施豊氏から和水町の前身の菊水町に寄贈されたという。しかし、いったいどんな事情で新潟から熊本に移築されることになったのだろ...

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格納庫だったワインセラーで竹灯籠を見た

 八女市立花町の谷川梅園で開かれていた「竹あかり幻想の世界」に最終日の3日行き、トンネル内を竹灯籠で彩るという珍しい催しを楽しんできた。普段はワインの貯蔵庫として活用されている長さ112㍍(枝道を含めた総延長は約180㍍)、幅4㍍、高さ4㍍のトンネル内は精緻な模様を施した3,000本もの竹灯籠で彩られ、さらにロウソクの熱で温められて非常に快適な空間となっていた。 ワイン貯蔵庫のトンネルは丘陵地帯の山肌に掘ら...

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唐人町商店街に昔、飾り山があった

 書くネタが何もないので、3回連続で博多祇園山笠の飾り山についての話を。最近、山笠関連の資料を読んでいて、福岡市中央区の唐人町商店街に1965年(昭和40)まで飾り山があったことを初めて知った。同区地行浜の福岡ドーム(現・ヤフオクドーム)に2000年、初めて飾り山が建てられるまでは、山笠の歴史上で最も西にあった飾り山だったという。福岡部の数少ない飾り山の一つとして親しまれてきたが、66年、商店街のアーケード工...

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ヤフオクドームの飾り山小史

 博多祇園山笠が開幕し、中央区のヤフオクドーム前にも恒例の飾り山が登場している。ただ、残念なことに、今年はソフトバンクホークス戦の観戦客が飾り山を目にする機会は少ない。山笠期間中、ヤフオクドームでの試合は1日に行われたロッテ戦だけだったのだ。しかも、その試合でホークスは良いところなく敗れ、山笠を勢いづけにとはいかなかった。遠征とオールスターゲームを終え、ホークスがヤフオクドームに戻ってくるのは、山...

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新天町の飾り山、今年もサザエさん

 博多祇園山笠が7月1日開幕するのを前に、福岡市内各所では飾り山の準備が進んでいる。29日、中央区天神の新天町商店街を通ったが、飾り付けはほぼ終わり、関係者が最後の調整中だった。ここの飾り山の題材は、今年も見送りが『サザエさん』で、実に7年連続。商店街関係者に直接聞いたわけではないが、福岡に縁の深い作品であり、TVアニメは国民的番組として幅広い年代に親しまれていることから題材に選んでいるらしい。 『サ...

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甘木公園の桜が見事だった

 朝倉市の国道386号線バイパスを走っていて、沿道にある甘木公園の桜が満開になっているに気付き、せっかくだからと寄り道をしてきた。中央に池を配した広さ31.7㌶の公園で、園内にはソメイヨシノを中心に約4,000本もの桜が植えられている。公園自体には過去にも来たことがあるが、桜の季節は初めてで、4,000本が一斉に満開になっている光景は壮観だった。また、散策路はゴムチップ舗装されており、歩き心地は非常に快適だった。...

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慈恩の滝の裏側

 大分県玖珠町にある慈恩の滝に4日、ほぼ20年ぶりに行き、滝の裏側から見た景色を写真に収めてきた。本来ならば、涼を求めて滝に行く季節ではないが、この日の最高気温は福岡でも大分でも20度超。由布院からの帰路、滝の横にある道の駅で休憩したついでに、陽気に誘われ滝を巡る散策路を歩いてきた。この散策路が滝の裏側にも通じている。こういった滝を「裏見の滝」と呼ぶらしい。写し方が下手なためにわからないが、本当は2段...

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紅葉の秋月

 福岡県朝倉市の秋月に23日、紅葉見物に行ってきた。福岡藩の支藩、秋月5万石が治めていた静かな城下町で、秋月城址は県下有数の紅葉の名所だ。祝日とあり、城址一帯は大勢の行楽客で混雑し、秋月に通じる細い一本道は渋滞が続いていた。ただ、この日の秋月の賑わいぶりを伝えたNHKニュースによると、例年に比べ、人出は2割程減っているという。今年7月、同じ朝倉市の杷木地区を九州北部豪雨が襲い、秋月も被害を受けたと勘違...

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「天空の道」が廃止?

 2016年の熊本地震で大規模な地割れや崩落が起き、今も通行止めが続いている熊本県阿蘇市の市道「狩尾幹線」の廃止が検討されている。地元紙の熊本日日新聞などが報じていた。復旧には100億円を超える巨費が必要と見込まれ、仮に国等の補助が得られても市の持ち出しは10億円以上に上る見通し。小さな自治体には到底負担できないという。 市道「狩尾幹線」では地元の人以外には通用しないと思うが、「天空の道」「ラピュタロード...

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今年の飾り山は

 博多祇園山笠は15日未明、「追い山」でフィナーレを飾る。このブログでは毎年、ヤフオクドーム前の飾り山を紹介してきたのだが、今年は完璧に失念していたので、今さらだが写真を掲載させていただきたい。表はホークス選手が主役の「若鷹快進撃」。例年、モデルの選手が誰かは明示されているのだが、私みたいに「似てない」と難癖を付ける人間が多いのに人形師がうんざりしたのか、今年は「打の若鷹」「投の若鷹」とモデル不明に...

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浜野浦の棚田

 夕日に染まる棚田を撮影しようと5日、佐賀県玄海町の浜野浦地区に出掛けてきた。しかし、午後から雲が広がり、午後7時過ぎの日没時刻まで待ったが、残念ながら夕日は顔を出さなかった。田植えがちょうど終わったばかりのこの季節は、水が張られた棚田が夕暮れ時にはオレンジ色に輝き、1年の中でも特に美しいと評判だ。棚田を見下ろす展望台には多数のアマチュアカメラマンが集まっていた。狙い通りの写真が撮れず、残念だったが...

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長者原のオートキャンプ禁止看板

 連休前半の4月29日、大分県のくじゅうに日帰りで行き、九重町の長者原・タデ原湿原や、竹田市のくじゅう花公園を散策してきた。その長者原の公共駐車場に数年前から、オートキャンプ禁止を告知する看板が設置されている。これほど目立つ看板があっても、春から秋にかけての季節に長者原に行くと、たいていは駐車場に複数台のキャンピングカーが陣取り、料理をしたり、トイレの水道で食器を洗ったりしている人たちを目にしたもの...

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