旧聞since2009

ハウステンボスを見捨てた福岡経済界

 長崎県佐世保市のテーマパーク・ハウステンボスが経営苦境に陥っている。一度経営破たんした経緯があるだけに、九州外の人には「まだあったの?」と驚かれるかもしれないが、野村証券系の投資ファンド野村PFの経営下、入場者は一時、上向き加減だった。だが、世界同時不況で、頼みの綱ともなっていた外国人客も激減。佐世保市の要請を受けた、九州電力など福岡の主要企業7社が再建支援策などを検討していた。 この7社は、プロジ...

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プリンス・ウィレム焼失

 今年7月、懐かしい船の悲報がオランダから伝えられた。プリンス・ウィレム号の複製が、同国北部の町で、不慮の火災により焼失したというのだ。大ニュースというわけではないが、今年起きた出来事の中では、個人的には印象深いものだった。 プリンス・ウィレムとは、17世紀にオランダ・東インド会社で貿易船として活躍した帆船だ。全長約73㍍、約2,000㌧の大きさで、当時としては最大級の帆船だったという。この船の忠実な複製が...

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旧石器捏造は終わった事件か

 長らく関心を持っている事件のひとつに、藤村新一氏による旧石器捏造事件がある。この事件をいち早く見抜き、表立って疑問を表明していた数少ない研究者のひとりに角張淳一氏がいる。文化財整理会社を経営されており、旧石器時代の研究者としても著名な方らしい。捏造事件に関する、この方の講演記録をネット上で読んだが、非常に示唆に富む内容だった。 一部を紹介すると、捏造事件は、座散乱木、馬場壇の発掘をはじめとする前...

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