2010/11/30 自然&生き物 難所ヶ滝 古い写真を整理していたら、福岡県宇美町の三郡山中にある難所ヶ滝の写真が出てきた。10年近く前の1月、冬に凍結する滝がなんと福岡県内にあると聞き、寒波襲来を待って撮影してきたものだ。麓にある昭和の森公園から約1時間半。雪が残る山道を相当苦労して登ったが、その苦労に見合うほど見事な氷の芸術を目にすることができた。 この滝が出現するのは冬の厳冬期だけだという。雪解け水が大きなツララとなって岩肌に垂れ下が... 続きを読む
2010/11/29 街や世相 「山」同然の九大伊都キャンパス 九大伊都キャンパスに立ち寄ってきた。同キャンパスは福岡市と糸島市にまたがる農村地帯にある。小高い山林地帯を切り開いて造られたキャンパスには、近代的な校舎群が一部完成しているが、周囲には造成されただけの土地や山林がまだまだ広がっており、全体としてはガラーンとした雰囲気だ。 ここで学ぶ九大生たちは、帰宅することを「下山する」と言っているらしいが、ピッタリな表現だと思う。本屋もない、美術館も博物館もな... 続きを読む
2010/11/27 歴史雑記 福岡県糸島市にもある二見ヶ浦 祖父母の墓参りに行ってきた。二人は今、生前は縁もゆかりもなかった福岡県糸島市にある墓地に眠っている。墓地の眼下に広がるのは、夫婦岩で知られる二見ヶ浦。長年暮らしてきた熊本の小さな町から遠く離れ、さぞかし寂しいことと思うが、この眺めは気に入ってくれているに違いない。 「夫婦岩で知られる二見ヶ浦」と書いたが、それは三重県の伊勢志摩(こちらは正確には「二見浦」と表記するようだ)にあるのではないかと疑問... 続きを読む
2010/11/20 史跡探訪 閑散としていた平塚川添遺跡 福岡県朝倉市にある国史跡、平塚川添遺跡に遊びに行って、少し驚いた。好天の土曜の午後だというのにガラガラだったのだ。写真を見て、お分かりいただけると思う。弥生時代の環濠集落が美しく復元されているが、広大な敷地にはまったく人影がない。小一時間ほどの散策中、出会ったのは地元民とおぼしき自転車の女性だけだった。周囲の畑からきつい堆肥のにおいが漂っており、これが一因かもしれないが、佐賀県の吉野ヶ里遺跡と並... 続きを読む
2010/11/19 街や世相 キャンドルナイト 福岡市役所前の広場で19日夜、「キャンドルナイトin福岡2010」という催しが開かれていた。一般的にキャンドルナイトと言えば、照明を消して夜を過ごそうという省エネ運動みたいなものだが、この日の催しは年末年始を前にした飲酒運転撲滅キャンペーンの一環。広場に飾られていたキャンドルは飲酒運転事故犠牲者を追悼するための灯りだったようだ。 飲酒運転と言えば、福岡では4年前、市職員による飲酒運転事故により幼児3人が... 続きを読む
2010/11/17 政治&行政 子供より彫刻が大事な市政 福岡市の公式サイトに、寄せられた市民の声を紹介するコーナーがある。市民が市役所に物申すわけだから、中身は概ね苦情や要望の類で、中には「担当者の態度が気に食わない」といったものもある。このコーナー開設の狙いは「市役所にはこんなに理不尽な要求が寄せられているんですよ」とアピールするためでは?と疑っているぐらいだが、先頃紹介された障害児を持つ保護者からの要望は理にかない、なおかつ切実なものだった。 要... 続きを読む
2010/11/13 スポーツ 福岡高28年ぶり花園へ 13日行われた全国高校ラグビー福岡県大会の決勝を観戦してきた。今年は90回の記念大会のため、予選出場校が多い福岡県には2校の全国大会出場枠が与えられている。1枠目は昨季の花園優勝校で、今季も優勝候補とみられる東福岡が順当に手にした(筑紫丘に69-7)が、注目を集めたのは2枠目の筑紫―福岡の対決だ。下馬評は高速BK陣を擁する福岡有利だったが、一方の筑紫もモール攻撃の破壊力は抜群。予想通りの好試合となり、大観衆が... 続きを読む
2010/11/09 史跡探訪 多聞櫓が景観賞に 福岡市都市景観賞が先頃、発表された。建造物などを対象にした一般表彰には今年8件が選ばれたのだが、この中に国重文の福岡城南丸多聞櫓が含まれており、少し唐突な印象を受けた。景観賞は今年で24回目を迎えるが、過去の表彰物件の多くは現代的な建物だったからだ。福岡市のサイトにある選考委の総評を読むと、新しい大型建造物が少なく、対象を広げたことが多聞櫓選定につながったようだ。不況の影響はこんなところにも現れて... 続きを読む
2010/11/03 歴史雑記 緑の廃墟・川南造船所跡 佐賀県伊万里市にある川南造船所跡に行ってきた。1955年に倒産後、半世紀以上も放置され、建物は朽ち果てるに任されてきたが、伊万里市は今年2月、解体方針を公表した。跡地は緑地公園として整備するという。建物は現在、蔦や草木に覆われ、緑の廃墟と化しているが、来年度には完全に、あるいは大半が取り壊される可能性が高い。 同造船所は戦時中、軍需工場として使用されており、製造していた兵器の中には、特攻兵器「海龍」... 続きを読む