旧聞since2009

風レンズ風車

 福岡市早良区百道浜の海浜公園で1年半ほど前から、風力発電用の風車3基が回っている。「風レンズ風車」という名前で、姿形は少し変わっている。ブレードがむき出しではなく、周囲にカバーが取り付けられているのだ。微風でも効率的に発電できるよう、このカバーで風を集める仕組みらしい。開発したのは地元・九州大の研究グループだ。 1基当たりの定格出力は3kW。生み出された電力は、海浜公園の一部照明や、レストハウスに置か...

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九重連山まだ冬景色

 26日、大分自動車道を走っていて大分県日田市を過ぎたあたりで雪に見舞われた。北部九州もここ数日、冬に戻ったような寒さが続いているが、福岡では一応サクラも開花している。「3月も末になってまさか雪とは」と最初は少し驚いた。 由布院ICで高速を降り、「やまなみハイウェイ」を通って飯田高原に向かったところ、道沿いの斜面にはところどころ新雪らしき雪が残っていた。麓がそんな状態なのだから、長者原から見た九重連山...

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東京疎開作戦

 都内に住む家族が23区内の別の場所に引っ越した。「この非常時に」とも思ったが、早くから決まっていたので仕方ない。手伝いのため新幹線で東京に向かったが、えらく乗客が少ないのに気づいた。逆に帰りは品川以降ずっと満席状態。しかも小さな子供連れの女性が異常に多かった。3連休直前だった関係かもしれないが、「疎開」という古い言葉が思い浮かんだ。 都内の日用品不足は深刻だった。のんきな家族が「トイレットペーパー...

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九州新幹線、地味に開業

 九州新幹線が12日、全線開業した。前日に東日本で巨大地震が起きたため祝賀イベントなどはほとんど中止になった。長年の悲願が実現したというのに、報道も片隅に追いやられ、地味な地味なスタートとなったが、「それはそれ、これはこれ」とドライに割り切ることができないのは日本人の美徳の一つだ。祝いごとは、いつでもできる。巨大地震で犠牲になられた方々のご冥福と、被災地の一日も早い復興を心から祈りたい。...

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幻の「あじあ号」保存計画

 北九州市で以前、次のような話を漏れ聞いたことがある。同市の門司港レトロ地区で2009年春から、旧貨物線のレールをトロッコ列車が走り、観光客の人気を呼んでいるのだが、何とこの路線に「あじあ号」を走らせる壮大な構想があったという。 「あじあ号」とは、終戦まで事実上の日本統治下にあった中国・満州(現在の東北部)を疾走していた南満州鉄道の特急列車で、最高時速は、当時として破格の130km。「あじあ号」投入までは2日...

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年末年始でシャガール展休館

 芸術に関心のない無教養な人間なので、全然知らなかったのだが、福岡市美術館で昨秋から年明けまで、シャガール展が開かれていた。その展示会で福岡市が例によって信じられない対応を取り、市民から相当強烈な苦情が寄せられていたことを最近になって知った。 何をしたのか? 天下のシャガール展開催中にもかかわらず、12月27日から1月4日までの9日間、例年通りの年末年始休館をやってのけたのだ。苦情を申し立てた市民は「美...

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