旧聞since2009

懐かしい大龍軒の閉店

 福岡市城南区七隈にあったラーメン店「大龍軒」が閉店した。道路拡張により立ち退くという噂を数年前から聞いていたが、事実だったようだ(※この部分については事実誤認があったので、コメントをご覧ください)。閉じられたシャッターに店主の謝辞が貼られていたが、「42年間の長きに亘り色々お世話になりました」と記されていた。文面から判断する限り、残念ながら移転ではなく廃業のようだ。 西新の「しばらく」のように有名...

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2隻あった復元キレニア号

 福岡市博物館裏の芝生広場に置かれている木造船「キレニア号」の老朽化が進んでいる。中でも右舷はかなりひどい状態だ。キプロス島沖海底で発見された紀元前3世紀頃の地中海交易船を復元したもので、1989年(平成元年)に開かれたアジア太平洋博覧会展示品の一つだった。博覧会からすでに20年以上。放置されたも同然の現状では解体・撤去となるのもそう遠い先ではないだろう。 「キレニア号」の横には、簡単な説明板が設置され...

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旧制福高の外国人教師宿舎

 「旧末永邸の焼け跡」の中で、福岡市に古い木造の洋館がほとんど残っていないと書いたが、洋館ではないものの昭和初期の洋風建築が早良区西新の樋井川沿いにあるのを思い出した。旧制福岡高校が昭和2年(1927年)、外国人教師の宿舎として建てた平屋の建物で、現在は九大が保存し、市文化財にも指定されている。 文化財としての正式名は「九州大学西新外国人教師宿舎第3号棟」。昔の福岡を知る者にとっては妙にノスタルジーを感...

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福岡の人口が京都を抜く?

 福岡都市圏で心配されていた水不足は、台風に伴うここ3日間の雨で遠のいたようだ。福岡市水道局が発表している「きょうのダム状況」によると、貯水率は一気に70%を超えた。一安心ではあるが、少々雨が降らないと、途端に飲み水の心配をしなければならない福岡都市圏は、やはり構造的な問題を抱えていると痛感する。地域内に大きな河川がないのに、人口が増えすぎたのだろう。 5月1日現在の福岡市の推計人口がこのほど発表された...

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旧末永邸の焼け跡

 所用のついでに福岡市城南区にある旧末永邸を見学してきた。昨年4月、小中学生による放火で全焼した昭和初期の洋館だ(「昭和の洋館燃える」参照)。火事から1年以上が経ったが、焼け跡がそのまま残っていたのには少し驚いた。今なお美しい姿をとどめているので、撤去する気にならないのだろうか。 全焼した際の報道によると、この洋館は1930~35年(昭和5~10年)頃に建てられたという。正確なことは言えないが、この時代以前...

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桑原敬一さんの銅像発見

 福岡市早良区にある福岡市博物館の敷地を散歩していたら、懐かしい人のブロンズ像があった。3代前の福岡市長、故・桑原敬一氏の胸像だ。像の建立を巡って市議会がもめたことは漠然と記憶していたが、まさか博物館に建てられていたとは思わなかったので、少々驚いた。てっきり博多湾内の人工島(アイランドシティ)あたりにあると思っていたのだ。昨年夏に完成していたらしい。 桑原氏は労働事務次官等を経て1986年から98年まで...

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