旧聞since2009

高校野球、炎天下で母校を応援

 今年の夏、生まれて初めての経験をさせてもらった。高校野球の福岡県南部大会で、母校の野球部をスタンドから応援したのだ。「生まれて初めて」とは少々大げさな表現だが、私の在学中は野球部がなかったのだ。 生徒数が極端に少ない学校ならばともかく、全校生徒が1,000人を大きく超え、うち6割が男子だった。なのに野球部がないなど当時から珍しい存在で、私を含めて運動部のバカ数人が「野球部がないのは寂しいから、みんな...

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セミの鳴き声が聞こえない

 16日朝、クマゼミが1匹「ワシワシ」と大音量で鳴いているのに気付いた。北部九州は7月9日、平年より10日も早く梅雨明けし、以来猛暑の日々が続いている。なのにクマゼミやアブラゼミの鳴き声をあまり聞かないと首をひねっていたところだ。平年ならば7月中旬からが夏本番。セミの大合唱もこれから本格化するのかもしれないが、我が家の周囲で鳴いているクマゼミは、まだ孤軍奮闘気味のようだ。 現実にどの程度のセミが羽化してい...

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鴻臚館跡、ようやく一部開放へ

 福岡市中央区の平和台球場跡地が一部芝生に変わっている。この場所ではずいぶん長い期間、古代の迎賓館・鴻臚館遺跡の発掘調査が続いており、つい先ごろまで穴ぼこだらけだった。ほぼ球場跡地全体に広がる遺跡のうち、かつての外野部分に当たる南半分の調査がようやく終わったので、一部を史跡公園化して市民に開放するということらしい。 史跡公園と言っても、そんなに大掛かりなものではない。これまでの発掘調査で、鴻臚館に...

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緑の中の九州歴史資料館

 新しい九州歴史資料館は深い緑の中にある。12日、新資料館を初めて見学してきた。公式サイトに「西鉄三国が丘駅から三沢遺跡内の遊歩道を通って徒歩10分」と案内されていたので、てっきり整備された遺跡公園を想像していたが、ほとんど山だった。森の奥からは「ホーホケキョ」という鳴き声が聞こえ、目の前をバッタが次々に飛び去っていった。あれだけ大量のバッタを見たのは、虫捕りに明け暮れていた小学生時代以来ではないだろ...

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大観覧車、福岡で最期

 福岡市西区の商業施設マリノアで7日午後、解体途中の観覧車が倒壊する事故が起きた。巨大な支柱が車4台を押しつぶし、危うく大惨事になるところだったが、幸い車内は無人で、クレーン車で解体作業に当たっていた作業員1人が軽傷を負った程度で済んだという。 事故から1日たった8日夕、物好きにも現場を見てきた。周辺は厳しく封鎖されているのではないかと思い、現場に近付けるだろうかと心配したが、杞憂だった。もちろん、倒...

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2代目博多駅

 2代目博多駅の写真を目にする機会があった。華麗な姿はモノクロ写真でも十分に伝わってくる。3代目駅舎開業に伴い解体されたのは1963年。半世紀近くも前のことだから、今さら惜しんでも仕方ないのだが、保存する方策はなかったのだろうか。3代目駅舎は建て替えではなく、まったく別の場所に新築されただけに、なおさら歯がゆい気持ちになる。 2代目駅舎の完成は明治42年(1909年)。福岡に現存する建物では、中央区天神に残る国...

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長身だった金隈の弥生人

 福岡市博多区に金隈(かねのくま)遺跡という国史跡がある。弥生時代の集団墓地の跡で、ここの展示館には発掘当時の遺跡の姿がそのまま保存されており、甕棺の中に納められた人骨さえ見ることができる。一見、プラスチック製の模型のようだが、腐食しないように特殊加工された本物の人骨だと聞く。一部考古学ファンは、この遺跡の見学に行くことを「墓参りに行く」と言っているらしい。 面白いのは、埋葬されていた「金隈人」の...

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西鉄ライオンズの山笠登場

 福岡市の夏祭り、博多祇園山笠が1日開幕、市内14か所で飾り山笠の公開が始まった。新聞各紙の夕刊は新・博多駅前に飾られた巨大な山笠を紹介していたが、私は西鉄ライオンズの山笠登場の方がよほどニュースだと思う。「山笠標題にライオンズ」でも書いたが、ライオンズが山笠の題材になるなど、いったい何十年ぶりになるのだろうか。 写真1枚目がそれで、中央区天神の商業ビル・ソラリアに飾られている。今年が西鉄ライオンズ創...

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