2011/09/29 経済&観光 荒津大橋眼下の造船所 博多漁港を横切る福岡都市高速道路の荒津大橋を通るたび、港内の福岡造船で建造されている大型船が目に留まる。ドックが空の時はめったにない。巨大クレーンが林立する中、さび止めの塗料で赤く塗られた船体がいつもドーンと鎮座しており、恐らく業績好調なことだろう。 福岡造船は1947年創業で、最初は漁船建造が主だったらしい。当時は以西底引き網漁の最盛期。港内には他にも数軒の造船所があり、一帯は活況を呈していたと聞... 続きを読む
2011/09/27 史跡探訪 辻田遺跡出土の旧石器 北九州市の公式サイトに掲載されている市指定文化財紹介記事の内容(該当ページ)に疑問を覚え、先日、同市教委に問い合わせのメールを送った。北九州市八幡西区の辻田遺跡から出土した旧石器が中期旧石器時代に当たる4万年から9万年前のものとされていることについて、「本当に間違いないのか」と尋ねたのだ。 藤村新一氏(現在は改名しているらしい)による旧石器捏造事件が暴かれた2000年以降、彼がかかわった中期・前期旧石... 続きを読む
2011/09/22 街や世相 大野城にもごみ屋敷 福岡県大野城市で、男性が拾い集めたごみが市道をふさぎ、近隣住民は通行できないうえに悪臭や害虫被害に悩まされているとの報道が22日あった。いわゆる「ごみ屋敷」問題だ。市側は道路管理権などを根拠に、ごみ撤去を求めて男性を訴える方針だという。プライバシーの問題か新聞各紙には詳しい住所も写真もなかったが、グーグルマップの航空写真で確かめると、それらしい住宅が見つかった。現地を見てきたが、なるほど凄まじい状... 続きを読む
2011/09/20 歴史雑記 なぜ亀山上皇像なのか 福岡県庁のある東公園に亀山上皇と日蓮の像がそびえている。日露戦争が始まった1904年、戦意高揚のため、元寇に際して重要な役割を担った二人の像が建立されたと聞くが、以前から不思議に思っていた。蒙古襲来を予見した日蓮はともかく、時の為政者として元寇に対処したのは執権・北条時宗である。なぜ、時宗像ではなく亀山上皇像なのだろうか、と。 八尋七郎氏という方が1992年に『県史だより』に書かれた「亀山上皇銅像につい... 続きを読む
2011/09/15 昭和の昔話 「亀井光」伝説 福岡県庁舎を巡って都市伝説じみた噂話が今も語り伝えられている。福岡の人はご存じの人も多いだろう。庁舎を構成する三つの建物を上空から見ると「亀井光」と読めるという、あの話だ。 亀井光とは、庁舎が出来た1981年当時に知事を務めていた人だ。一応説明すると、「亀」に当たるのが六角形の県議会棟(写真上)で、カメの甲羅のように見えなくもない。「井」は県庁本体に当たる行政棟(写真下の左側)。細長い長方形の建物2... 続きを読む
2011/09/08 自然&生き物 ベランダにヒナ鳥 8日朝、ベランダから「チー、チー」と甲高い鳥の声がする。何事だろうと出てみると、ヒナ鳥が大口を開けて鳴いていた。近所の庭の木にある巣から落ちたのだと思い、どうしたら良いかと戸惑いながら、取り敢えずカメラを構えた。2枚撮ったところで、ヒナは「チーッ!」と一声鳴いて飛び去って行った。一安心した。飛び方の訓練中だったのだろうか。 ヒナと言ってもスズメよりも大きなサイズだ。近隣にはムクドリが多数棲んでいる... 続きを読む
2011/09/07 事件簿 「殺人県」福岡 先日書いた「マルヨ無線事件」で福岡の古い事件に興味を覚え、『実録・福岡の犯罪』(フクオカ犯罪史研究会編、葦書房、1993)という本を読み返している。フクオカ犯罪史研究会編とはなっているが、実際には福岡に昔あった地域紙フクニチ新聞の連載記事を再録したものだ。 手元にある下巻には、1952年の門司の幼児三人殺しから1983年のホテル「月光苑」放火殺人まで計25件の事件が収録されているのだが、23件までが殺人事件だ。... 続きを読む