旧聞since2009

針尾無線塔、国重文に

 長崎県佐世保市の針尾無線塔が国重文に指定されることになった。高さ135~137㍍の巨大なコンクリート製電波塔で、1922年(大正11年)に旧海軍によって建設された。太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ」を送信したと私は聞いてきたが、最近では異説もあり、どうも確定した話ではないらしい。 戦後も海上保安庁が使用していたが、1997年に役割を終えた後は解体論議も起きていた。残った経緯は、福岡県志免町にある旧志免炭...

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福岡一家4人殺害事件の現場

 2003年6月に福岡市東区で起きた中国人3人による一家4人殺害事件で、唯一日本で裁かれている魏巍被告に20日、最高裁判決が言い渡される。1・2審は死刑。先月の上告審弁論で、弁護側は「関与が従属的(主犯格ではない)」として死刑回避を主張したというが、最高裁がよほど突飛な理屈を持ち出さない限り、無期懲役以下に減軽される可能性は低いだろう。 残る2人は逃走先の中国で裁かれ、すでに刑が確定している。主犯格とされる楊...

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博多百年蔵、再建へ

 8日に火災に見舞われた福岡市博多区の造り酒屋「石蔵酒造・博多百年蔵」の前を通った。火災から5日目。早くも再建工事が行われているようで、作業員が忙しげに出入りしていた。同社のサイトに掲載されている「火災のご報告ならびにお詫び」には復旧・復興のめどは立たないとあるが、再び元の姿に戻るのは意外に早いかもしれない。 百年蔵は明治初期に建てられた木造建築。白壁土蔵に赤れんがの煙突が、建築当時の博多の街の雰...

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タデ原湿原の花々・秋

 ラムサール条約の登録湿地、大分県九重町のタデ原湿原を半年ぶりに散策してきた。湿原入り口に自生しているヒゴタイの花は茶色に枯れ、たわしみたいだった。湿原全体もススキばかりが目立っていたが、注意して自然研究路(遊歩道)を歩くと、タムラソウなどが美しい花を咲かせ、チョウやミツバチが飛び交っているのに気付いた。 見つけることはできなかったが、この季節にはヤナギタデも咲いているらしい。「蓼(たで)食う虫も...

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遊び場だった那珂八幡古墳

 小学生時代の一時期、福岡市博多区竹下に住んでいたことがある。アサヒビールの工場がある街だ。通学路沿いにこんもり木が茂った小山があり、全体が神社になっていた。神社下の広場(空き地)と合わせ、一帯は子供たちの格好の遊び場で、段ボールを下に敷いて斜面を滑り降りたり、木の枝にローブを結んでターザンごっこをしたりと男の子たちは乱暴な遊びに興じていた。詳しい状況は知らないが、低学年の子が亡くなる不幸な事故が...

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庚寅の年号刻んだ大刀

 福岡市西区の元岡古墳群から出土した話題の大刀を遅ればせながら見てきた。西暦570年に当たる「庚寅(こういん)」という干支が刻まれていることが市教委のX線検査で分かり、大々的に報道されたあの鉄剣だ。10月9日までは同市博多区井相田の市埋蔵文化財センターに展示されている。センターの担当者によると、大刀の歴史的価値は低く見積もっても国重要文化財級らしい。国宝指定を期待する声さえあるようだ。 現地説明会の際に...

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マンション建設反対請願

 20年ぐらい前、知人の一人が地域ぐるみのマンション建設反対運動にかかわったことがある。業者との話し合いは一向にらちがあかない。議員の力を借りようという意見が出され、福岡市議会に建設中止を求める請願を出すことになった。こういった市民運動に理解があるだろうと考え、革新系議員に請願の紹介議員になってくれるよう頼んだところ、議員側も快く応じてくれたという。 ところがである。この請願の審査を議会が行う前に、...

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ノンアルコール焼酎

 私は大酒飲みで、毎日自宅でベロベロになるまで飲んでいる(金がないので外では飲まない)。風呂上がりの発泡酒やハイボールに始まり、食事中はカップ酒か焼酎、気分がいい時はこの全種類を制覇することさえある。 どんな時に気分がいいのかと言えば、ナイターでホークスがリードしている時である。今年はそんな日が多かったので、私の酒量もことのほか増えた。ヤフードームで試合観戦している時も自宅と同じ調子で飲んでいたも...

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