旧聞since2009

神籠石、豪雨で崩れる

 久しぶりに福岡県朝倉市、うきは市に行き、直売所で農産物を買い込んで来た。7月、2度にわたって九州北部を襲った豪雨により、両市では大きな被害が出た。平野部を走った限りでは豪雨の爪痕には気付かなかったが、所々通行止めの箇所がまだあった。つづら棚田で有名なうきは市の新川地区など山間部の被害は想像以上に甚大らしい。 以前紹介した朝倉市の古代山城遺構、杷木神籠石でも7ヵ所で崖崩れが起きている。神籠石を象徴す...

続きを読む

クマゼミの羽化

 7月20日の夕方、近所を散歩していたところ、危うくセミの幼虫を踏み潰しそうになった。アスファルトの歩道をノソノソ動いていたのだ。歩道沿いに街路樹が植えてある。恐らくここから地上に出てきたのだろうと思い、低い枝の上に置いて通り過ぎた。 気になったので、帰り道に確認したところ、街路樹の根元に見事にひっくり返っていた。地上に出るだけで力を使い果たしたのだろうか。昨年も同じような状況で死にかけた幼虫を見つ...

続きを読む

洞海湾にあった中ノ島

 北九州市の洞海湾をまたぐ若戸大橋が今年9月で開通50周年を迎えるという。今では自動車専用橋だが、私は子供の頃、橋を歩いて渡った記憶がある。多分、小学校の社会科見学の時だったと思うのだが、橋から見下ろしたはずの洞海湾の景色などまったく覚えておらず、非常にあやふやだ。あるいは記憶違いかとも思い、橋の歴史を調べてみたが、1982年5月までは確かに歩道が設置されていた。年代的にはちゃんと一致している。 私は子供...

続きを読む

サラ金に追われCO中毒死

 わが世の春を謳歌していた消費者金融業界は貸金業法改正で一転、青息吐息の状態らしい。以下に紹介するのは消費者金融を巡って起きたやりきれない事件の一つだ。恐らく自民党の族議員どもが阻んでいたのだろうが、この業界に対する規制をさっさと強めていれば、こういった悲劇的な事件の多くは未然に防げたのではないだろうか。 事件とは、福岡県甘木市(現在は朝倉市)の山中で1987年1月、家族4人がテント内で一酸化炭素中毒...

続きを読む

撤去された院外喫煙コーナー

 福岡市中央区のヤフードーム向かい側にある地行中央公園を10日夕に通ったところ、公園の一角に写真上のような中央区役所の張り紙があった。車止めに張り付けてあるので読みづらいが、「灰皿、ベンチは撤去保管しています」とある。この場所には1、2年ほど前から、大きな灰皿とパイプ椅子数脚を並べた「屋外喫煙所」が設置されていた。これを中央区役所の公園担当課が撤去したというわけだ。 喫煙所の設置者は、公園の隣にある国...

続きを読む

連れ子殺しと「3時のあなた」

 宮崎市で1976年10月に起きた幼稚園児殺害事件は、この街に住んでいた人にとって今も記憶に残る事件らしい。27歳の母親が、夫の連れ子の5歳女児を熱湯に入れ殺害したというもので、当時「釜ゆで事件」とも報道されている。冷酷な犯行もさることながら、犯行が明らかになるまでの母親の行動が、事件の印象をより強烈なものにしている。遺体を自宅床下に隠した後「娘が行方不明になった」と騒ぎ、ワイドショーに夫とともに出演、「...

続きを読む