旧聞since2009

陸軍が掘ったペグマタイト

 先日、伊藤野枝の墓を探しに福岡市西区今宿の長垂山に登った際、麓にある説明板(写真、クリックで拡大)に少し興味をひかれた。国指定天然記念物の「含紅雲母ペグマタイト岩脈」について紹介したもので、ペグマタイトとは大きな結晶からなる火成岩のこと(写真2枚目)。説明板によると、ペグマタイトの紅雲母(リシア雲母)に含まれるリチウムを得るため、戦時中に旧陸軍が採掘していたという。陸軍はいったい何のためにリチウ...

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博多灯明ウォッチング

 10月20日夜、福岡市博多区の御供所(ごくしょ)町や上川端町などで行われた「博多灯明ウォッチング」を見てきた。“本来の博多の街”には普段縁がないこともあり、初めての見学だったが、紙灯篭で描かれた美しい地上絵にまさに圧倒された。 今年で18回目を迎えるという。灯篭で街中を彩る祭りは、九州では大分県臼杵市の「うすき竹宵」が有名だが、こちらは今年で16回目。灯明ウォッチングの存在は知っていたが、うすき竹宵よりも...

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橋下徹氏、博多駅で街宣

 日本維新の会代表の橋下徹・大阪市長が20日夕、福岡市のJR博多駅前で街頭演説を行っていた。予定時間の午後4時45分ぎりぎりに博多駅に行ったところ、会場周辺はすでに黒山の人だかり。正確な数はわからないが、優に2000人はいただろうか。物見遊山の人も多かったに違いないが、最後まで演説を聴いていた人も相当数いた。一部で早くも「人気凋落」と言われる維新の会だが、橋下氏がまだまだ注目の的であるのは間違いないようだ。...

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警固公園改修

 福岡市中央区天神の警固公園で改修工事が行われている。緑が多く、起伏のある公園だったが、これが死角を作り出し、市によると、夜間には性犯罪などが多発していたという。この対策として視界の開けた公園(下が予想図。福岡市の発表資料から)に造り替えるのが狙いで、費用は約3億8000万円。11月中には完成の予定だが、来夏には近くにある警部交番の公園内移転も計画されている。 この工事計画が昨年発表された時は唐突な印象...

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西部軍司令部跡

 福岡県筑紫野市山家の宮地岳山麓に太平洋戦争末期、西部軍司令部の巨大な地下壕陣地が建設され、本土決戦に備えていたという。地下壕は南北2か所に掘られ、両者とも現存しているらしいが、北壕は旭化成工場、南壕は採石場の敷地内にあり、いずれも部外者立ち入り禁止。一般人が目に出来るのは、司令部跡に通じる道沿いにある「西部軍司令部跡洞窟」と刻まれた小さな石碑ぐらいだと思っていた。 ところが、先日読んだ九州の戦争...

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伊藤野枝の墓

 福岡市西区今宿に伊藤野枝の墓があると聞いた。1923年(大正12年)、関東大震災直後の混乱の中で、夫で無政府主義者の大杉栄、大杉の甥の橘宗一(当時6歳)とともに、憲兵大尉の甘粕正彦らによって虐殺された女性解放運動家だ。今宿は伊藤の出身地。大杉、伊藤の墓は静岡市葵区の沓谷霊園にあるが、2人がここに葬られるよりも先に、伊藤の親族が非業の死を悼み、今宿の海岸沿いの松原に墓を建立したのだという。 当時は国賊扱...

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