2013/01/31 歴史雑記 ミイラになった黒田綱政 前回書いた「小倉で黒田二十四騎」で、福岡市博多区千代の崇福寺・黒田家墓所に、福岡藩4代藩主・綱政(1659~1711)のミイラが眠っていることを紹介した。この殿様はいったい、なぜミイラになどなったのだろうか。 最初にミイラ発見の顛末を振り返っておくと、発見されたのは1950年(昭和25年)5月23日、黒田家墓所を改装している時だった。所蔵文書調査のため崇福寺を訪れていた今枝愛真・東大名誉教授(故人、専門は日本仏教... 続きを読む
2013/01/30 歴史雑記 小倉で黒田二十四騎 ずいぶん昔、北九州市に住んでいた時の話だ。たまたま市長選があり、当時の現職候補の決起集会に参加したことがある。“大人の事情”と言うか、早い話が事実上の業務命令で仕方なく出ていたので、集会の中身はほとんど覚えていないのだが、ひとつだけ印象に残っていることがある。景気づけで鎧武者姿の支持者たちがステージ上に並び、「エイエイオー!」と気勢を上げたのだが、このパフォーマンスのタイトルが確か「黒田二十四騎出... 続きを読む
2013/01/16 自然&生き物 ヒヨドリの分派 福岡市中央区地行浜を散歩していたら、ヒヨドリの群れが「ヒーヨ、ヒーヨ」と大声で鳴いているのに出くわした。以前、我が家のベランダに飛行訓練中のヒナがやって来たことがある(「ベランダにヒナ鳥」)。野鳥にはほとんど興味がなかったが、この時に素性を調べて以来、ヒヨドリは何とか識別できるようになった。羽毛が逆立った頭と茶色い頬を目印にしている。 福岡では一年中見かけることができる留鳥だが、以前は越冬のため... 続きを読む
2013/01/10 経済&観光 『軍師官兵衛』効果は 「NHK大河ドラマ『黒田官兵衛』を誘致する会」という団体がある。来年の大河ドラマが『軍師官兵衛』に決まり、念願かなった会の関係者はさぞかし喜んでいることだろう。この会の参与には高島宗一郎・福岡市長が一応名を連ねてはいるが、福岡の団体ではない。会長は石見利勝・姫路市長。副会長や委員にも同市関係者がずらり並んでいる。姫路は官兵衛(如水)が生まれた地で、同市では以前から「この魅力的な人物をぜひ大河ドラマ... 続きを読む
2013/01/08 スポーツ 奥寺選手が11人 サッカー・ワールドカップを初めてテレビで見たのは1982年のスペイン大会だった。イタリアが3度目の優勝を飾り、得点王には同国のストライカー、パオロ・ロッシが輝いた大会だ。ジーコやマラドーナ、プラティニ、リトバルスキーらの選手や、アフリカ勢の驚異的な身体能力が注目を集めた大会でもある。 当時の日本サッカー界は実業団による日本リーグが地味に繰り広げられていた時代で、代表チームは五輪アジア予選でさえ惨敗を... 続きを読む