旧聞since2009

河内藤園

 北九州市八幡東区河内にある「河内藤園」に27日行ってきた。まったくの個人経営ながら、22種100本余りの藤が植えられた大規模な藤園で、面白いのは入場料金が開花状況に応じて300~1000円の変動制であることだ。もちろん満開の時が1000円。27日の料金は“残念ながら”700円だった。いつもはとにかく安ければ喜ぶ人間だが、せっかくなら満開を楽しみたい。今日ばかりは受付のお姉さんに「まだ1000円じゃないの」と思わず恨み言を言...

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麁原・鳥飼炭鉱

 「炭鉱の坑道が自宅の下あたりに残っているらしく、大型トラックが近くを通ると家が揺れるんだよ」。高校時代、福岡市西区姪浜から通っていた級友はこう嘆いていた。この炭鉱とは「愛宕神社からの眺め」で取り上げた姪浜炭鉱(早良炭鉱)のこと。同炭鉱は1963年に閉山し、坑道の入り口は塞がれたはずだが、恐らく坑道自体は地下にそのまま残されたのだろう。その後、一帯では地下鉄工事やマンションの建設ラッシュが続き、坑道が...

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菊池一族の首

 4月7日に書いた「菊池神社」の中で、以前、福岡市博多区御供所町の地下鉄工事現場から大量の人骨が出土し、鎌倉幕府に反旗を翻して敗死した菊池武時の軍勢の骨ではないかと大きく報道されたことを紹介した。当時学生だった私も興味を持ったものだが、「菊池神社」を書いた後になって、報道通り実際に菊池一族の骨だったのだろうかと疑問に思い出した。きちんとした資料がないかと探したところ、図書館にあった『高速鉄道関係埋蔵...

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菊池神社

 私が短い期間通った中学校の通学路に小ぢんまりした神社があった。小さいながらも立派な社叢があり、それなりに歴史ある神社かもしれないとは思っていたが、当時は由緒を記した説明板などもなく、「菊池神社」という名前しか知らなかった。菊池氏の有名な武将を祭った神社だと教えてくれたのは学生時代の友人で、彼は菊池氏の本拠地だった街の生まれだった。福岡での生活が落ち着くなり、真っ先に菊池神社に参拝してきたそうで、...

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博多の新たな玄関、辻堂口門

 福岡市博多区の承天寺そばに先月下旬完成した「辻堂口門(つじのどうぐちもん)」を遅ればせながら見学してきた。愛称は「博多千年門」。JR博多駅側からこの門をくぐれば、承天寺をはじめ数多くの寺が並ぶ一帯だ。全国的にはあまり知られていないと思うが、古代から大陸への窓口だった博多には格式の高い古寺が多い。市による辻堂口門建設と、併せて行われた「承天寺通り」の整備は、これらの古刹群を観光資源にしようという狙い...

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