旧聞since2009

庚寅銘大刀

 2011年9月、福岡市西区の元岡古墳群から出土した鉄製大刀に、庚寅など計19文字の漢字が刻まれていることがX線検査でわかり、福岡では大きな話題となった(「庚寅の年号を刻んだ大刀」)。それから3年数か月。市埋蔵文化財センター(博多区井相田2)による錆落とし作業が終わり、金象嵌の文字が姿を現した。同センターで3月31日まで無料公開されている。この手の施設としては太っ腹なことに、写真撮影も自由だ。 19文字とは「大...

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大塚惟精と福岡藩刑場跡碑

 福岡市中央区の天神中央公園に「福岡藩刑場跡」と刻まれた大理石の石碑があり、背後には墓石らしきもの(以下、墓石)が数基置かれている。現地には説明板などなく、どんないわれがあるのかさっぱりわからないが、中央区役所のサイトには以下のように紹介されている。 (略)昭和の初め、この地に福岡県知事公舎があったころ、僧侶の幽霊が出るとの噂が広がりました。時の大塚惟精(いせい)知事が調べてみたところ、江戸時代に...

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ノンアルコール日本酒

 2011年10月に「ノンアルコール焼酎」というタイトルで以下のような話を書いた。 私は大酒飲みで、毎日自宅でベロベロになるまで飲んでいる(金がないので外では飲まない)。風呂上がりの発泡酒やハイボールに始まり、食事中はカップ酒か焼酎、気分がいい時はこの全種類を制覇することさえある。 (中略) いい年をしてこんな生活を送っていて、体にガタが来ないわけがない。9月ごろから心臓がバクバク言いだし、少しは酒量を...

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「青陵の泉」像の行く末

 福岡市中央区の九州大六本松キャンパス(旧教養部)跡地でいま、木下大サーカスの公演が行われている。6.5㌶の跡地のうち、国道202号線に面した北側の2.1㌶は昨年、JR九州がUR都市機構から取得した。買収額は117億円にも上り、福岡ではちょっとした話題となったが、JR九州は2017年度中の完成を目指し、ここに2棟の複合ビルを建設する計画だという。その割にはサーカス会場に貸し出され、ずいぶんのんきな開発だなと思ったが、着...

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不思議な原尻の滝

 先日、大分県豊後大野市にある原尻の滝に初めて行ってきた。「平野の真ん中に突如現れる滝」として有名で、滝というものは普通、山間部にあり、見上げるものだと思っていたが、ここでは田んぼが広がる平野部から豪快に流れ落ちている。規模こそ小さいながら、見た目が似ているということで「東洋のナイアガラ」などという安っぽい呼ばれ方もされている。 規模は小さいと書いたが、それはナイアガラと比較してのことで、半円形に...

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「よど号」事件のバカな思い出

 45年前のあの時、親に逆らっても見に行けば良かったと時々悔やむことがある。1970年3月に起きた「よど号」ハイジャック事件だ。当時、事件の主舞台の一つとなった福岡空港(当時は板付空港)近くに住んでおり、小学生だった私は米軍機を見に自転車でよく通っていた。その板付で大事件が起きたとテレビで大騒ぎなのである。中身はよく理解できなかったが、とにかく大事件ならば野次馬は行かねばならない。そう親に告げて板付に向...

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福岡城下町の発掘調査

 福岡市中央区の赤坂門交差点近くで、昨年暮れから発掘調査が行われている。JR九州のマンション建設予定地で、つい最近まで時間貸しの駐車場だった場所だ。現場前の貼り紙には「この遺跡には、江戸時代に城下町があった場所であり、この調査は当地域の貴重な歴史を解明し、文化財保護をはかる上で必要なものであります」と書かれている。調査は春頃までの予定らしい。 いったいどんな遺構が出てきたのか、この説明だけではさっぱ...

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