旧聞since2009

続・学校給食から消えた中国産食材

 昨年11月、福岡市の公式サイトに掲載されていた学校給食の食材産地一覧を見ていて、中国産食材が一掃されていることに気付き、「学校給食から消えた中国産食材」という記事を書いた。この時は中国産排除が一時的な措置なのか、一貫して続ける方針なのか見えなかったが、新年度となる4月の産地一覧をチェックしてもやはり中国産は見当たらなかった。恐らくは中国産食材に対する市民の不安が完全に払拭されるまで、福岡市は使うつ...

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岩戸山古墳の新資料館

 福岡県八女市の道の駅に行った帰り、岩戸山古墳に立ち寄ってきた。国史跡「八女古墳群」を代表する巨大な前方後円墳(墳丘全長は135㍍)で、筑紫君磐井の墓だと推定されている。ちょうど3年前にも来たことがあるが(「磐井の墓・岩戸山古墳」)、古墳北側に新資料館(仮称・岩戸山文化歴史交流館)が完成し、周囲の景観がだいぶ変わっていた。新資料館は今年11月開館の予定だ。 現在の岩戸山歴史資料館は岩戸山古墳を挟んだ反対...

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謎の言葉「モンチ」

 昭和40年代、私が小学校に上がった頃の話だ。九州山地に囲まれた田舎町から福岡都市圏に出てきたのだが、一番戸惑ったのは言葉だった。私も方言を話していたのだから偉そうなことは言えないが、博多弁(あるいは福岡弁)には意味不明の言葉が少なくない。同世代の子供たちが何を言っているのか、さっぱり理解できないことも多かった。 特にわからなかったのが「モンチ」と「ココトットート」だ。2番目は鶏の鳴き真似ではない。...

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葬り去られる請願80件

 福岡市議選(4月3日告示、12日投開票)を前に、市議会について三度考えてみた。今度は請願について取り上げたい。あくまでも私が大ざっぱに調べた結果だが、この4年間に福岡市議会に提出された請願のうち、80件以上が継続審査となっている。継続審査の案件は現議員の任期切れと同時に廃案となる。つまり間もなく葬り去られる運命だ。期待を込めて請願を出した市民の失望は大きいことだろう。  請願とは、市議会のサイトでは「市...

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百道浜にこんな標識が

 福岡市早良区西新~百道浜にある全国2番目の「サザエさん通り」に25日、写真のような案内標識がお目見えした。 この日朝、百道浜を歩いていたら、ビニールで覆われた看板らしきものが目に付いた。シルエットが明らかにサザエさんだったので、「サザエさん通り」関係の看板の類いだろうとは想像がついた。午後、もう一度同じ道を通ると、すでにビニールが外され、標識が姿を現していた。市のサイトに掲載されていた報道発表資料...

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10分で終わった議員定数論議

 福岡市議選(4月3日告示、12日投開票)を前に、市議会の問題を2回連続で取り上げてみたい。前回2011年の選挙では、議員定数が63から62へ、わずか1とは言え削減された。しかし、今回の選挙は62に据え置かれる。議会というものは概ね、行政に対して行財政改革を迫っている。なのに自らの定数削減についてはまったく議論がなかったのだろうかと思い、会議録を調べてみたところ、「議員定数調査特別委員会」という会議が開かれていた...

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福岡市議一人に3,200万円

 統一地方選が近付いてきた。4年前の前回統一選の前、「福岡市議年収は1400万円超」という記事で福岡市議の厚遇ぶりを紹介したことがある。当時、名古屋市長の河村たかし氏が、高額な議員報酬引き下げを巡って市議会と対立しており、「それでは福岡市議の報酬は?」と思ったことが記事を書いたきっかけだった。再び巡ってきた統一地方選を前に、今度は福岡市議会の経費全体について取り上げてみた。  今月16日、その市議会で可決...

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向山炭鉱の廃墟

 佐賀県伊万里市の川南造船所跡の隣接地に、向山炭鉱の廃墟が残っていることを先日紹介した(「川南造船所跡は公園になるはずでは」)。この中で「向山炭鉱も川南工業の所有だった」と書いたが、戦時中、川南工業が経営していたのは間違いないものの、戦後は別の会社が経営を引き継ぎ、1963年(昭和38年)の炭鉱閉山時は福岡の会社の所有だった。『伊万里市史 戦後編Ⅱ』(伊万里市史編さん委員会、2006)に閉山時の状況が書かれ...

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大分替え玉保険金殺人

 このブログを始めたのは2009年暮れだったので、まる5年が過ぎた。内容はと言えば、福岡のローカル情報を独断と偏見で紹介しているだけなので、普段の訪問者数はささやかなものだ。ただ、年に1、2度、目を疑うようなPVを記録することがある。おおむね九州の古い凶悪犯罪がテレビ番組で取り上げられ、たまたまこのブログに該当事件に関する記事があったケースだ。過去には「佐賀替え玉保険金殺人」「布団詰め死体駅送事件」「1979...

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エコルカードのエリア縮小

 西鉄バスの学生・生徒向け福岡都市圏乗り放題定期券「エコルカード」の利用可能エリアが4月1日から、縮小される。現在、このカードで自由に乗り降りできるのは福岡都市圏の9市10町村だが、朝倉、古賀、福津、宗像の4市と筑前町、東峰村がエリア外となり、新たに販売される「ワイドエコルカード」の対象地域となる。エコルカードの料金は高校・大学生向けが1ヶ月7,000円だが、ワイドは10,000円。つまり一部の高校・大学生にとって...

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福岡城武具櫓、2度目の説明会

 福岡城武具櫓の2度目の発掘調査説明会が14日、現地であった。武具櫓とは福岡城に47あった櫓の中で最大と言われる建物。古写真(発表資料から複写)に残された姿やこれまでの調査により、東西2棟の3階建て櫓を、2階建ての長大な多聞櫓で結んだ構造だったことがわかっている。ちょうど1年前に行われた最初の説明会(「福岡城の武具櫓」)にも参加したが、好天に恵まれたこともあり、この日も散歩がてら福岡城址に足を延ばしてきた...

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こども病院と浜の町病院跡地

 写真は福岡市中央区唐人町の旧こども病院だ。新しいこども病院は昨秋、博多湾内の人工島に開院、この新病院が第26回福岡市都市景観賞の候補に挙がっていることを「自画自賛?の福岡市都市景観賞」で紹介した。一方、旧病院は1980年完成。もともと老朽化が新築移転の理由の一つとあり、空き家になってまだ半年弱ながら早くも廃墟じみた雰囲気を漂わせている。このまま放置されれば、マニアの熱い注目を集めることだろうが、福岡市...

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自画自賛?の都市景観賞

 第26回福岡市都市景観賞の候補作の写真や資料がいま、福岡市美術館で展示され、3月20日まで人気投票を受け付けている。最も票を集めた作品が市民賞に選ばれ、大賞などとともに22日に発表される段取りだという。 候補作は下の22件だが、これを見て気付いたのは福岡市に関わる建物・活動がずいぶん含まれていることだ。市自らが建設・整備した建造物だけでも舞鶴小・中学校(写真)、警固公園、博多千年門、あいたか橋(人工島と...

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西南学院大博物館、県指定文化財に

 福岡市早良区西新の西南学院大博物館(ドージャー記念館)が今月5日、県の文化財に指定された。県に先立ち2004年には福岡市の指定文化財となっている。政令市と県は一般的に同格と言われるが、このケースでは文化財として格上げされたということなのだろう。 福岡県指定文化財となっている建造物はほかに、福岡高校の校舎・正門、福岡藩主黒田家の菩提寺である崇福寺の本殿・山門・唐門、福岡城跡の伝潮見櫓・祈念櫓・下之橋御...

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川南造船所跡は公園になるはずでは

 佐賀県伊万里市にあった軍需工場・川南造船所跡の前を3月8日に通った。廃虚となった建物が長年放置され、「貴重な戦争遺産」として保存を願う声もあったが、景観や治安面から撤去を求める地元の声に応え、2012年3月に解体を終えた。跡地は公園として整備されると聞いていたので、どんな公園に生まれ変わったのだろうと思っていたが、まだ写真のような状態だった(2枚目の写真は解体前の2011年11月、同じアングルで撮影)。解体完...

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花山酔、復活へ

 昨年11月25日を最後に閉館した大分県九重町の九重西鉄ホテル花山酔を、くじゅう連山にある法華院温泉山荘が買い取り、4月1日から営業再開するという報道があった。 花山酔があるのは、くじゅう連山登山口のひとつの長者原温泉郷で、私も5年前に一度だけ泊まったことがある。露天風呂や部屋からは雄大なくじゅう連山を眺めることができ、手頃な宿泊料金の割には料理も悪くなかった。西鉄が閉館を決めたのは、登山シーズン以外は...

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福岡市の地域経済を支えているのは

 福岡市の2015年度一般会計当初予算案が先頃発表された。同市の予算については、以前から気になっていた点がある。他の政令市と比べると、歳入のうち、諸収入の割合が非常に高いのだ。15年度予算案では、その額1376億円。歳入(7819億円)に占める割合は17.6%に上る(上表の緑枠で囲った部分)。これは市税の2743億円(歳入に占める割合は35.1%)に次ぐ数字で、国庫支出金1368億円(同17.5%)さえ上回る。 福岡市以外の政令市...

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