旧聞since2009

二丈岳からの眺め

 福岡県糸島市にある二丈岳(711㍍)山頂からの眺望が素晴らしいと聞き、福岡都市圏が最高気温34度を超える猛暑に襲われた29日、無謀にも登ってきた。少しガスが出ていたが、360度の展望が広がる山頂の巨石上からの眺めは確かに抜群だった。中でも東側には糸島平野や船越湾、引津湾、可也山などの変化に富んだ風景が広がり、登った甲斐があったと実感した。 しかし、頂上までの道のりは想像以上にきついものだった。快速が停まる...

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開いていた福岡タワーの窓

 7月27日夕、福岡市早良区百道浜を散歩していて福岡タワーの窓が開いているのに気付いた。「換気でもしているだろうか」と思い、別に気に留めることもなく通り過ぎようとしたが、これが通常の光景ではないことに思いが至った。何年も見続けてきた福岡タワーだが、恥ずかしながら壁面に開く窓があることを初めて知った。 このタワーの北側駐車場で5月11日夜、男子高校生の遺体が見つかり、タワーから転落したものと思われた。し...

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恐怖、濃霧の大分道

 先の3連休に2日続けて大分自動車道を利用した。驚くことに、この2日間とも湯布院~別府間が濃霧のため通行止めだった。お陰で下り線を走っていた車は湯布院で下りざるを得ず、大渋滞となっていた。この区間は、由布岳や鶴見岳の麓の高原地帯を通るルートで、晴れてさえいれば、周囲には絶景が広がる。しかし、最高で標高700㍍超と高い場所を通るため、今回のように霧や積雪に見舞われることも多く、景色を楽しむどころか恐怖...

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初めてのくじゅう登山道

 先日、大分県くじゅうに行き、雨ヶ池を散策してきた。本当は坊がつるまで行く予定だったが、高速道で渋滞に遭遇して到着が遅れたうえ、天候も怪しくなり、雨ヶ池で引き返した。名前通り、雨が降り続くと池になるという雨ヶ池だが、現在は草原状態で、イブキトラノオが小さな稲穂のような白い花を咲かせていた。 実はくじゅうの登山道をたどるのは今回が初めてだった。景観を気に入り、何度も来た場所だが、山登りにはまったく関...

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遺構が残っていた円形劇場

 この数日、昨年8月に書いた「うきはの円形劇場、復元を検討」(以下、前記事)という記事がずいぶんアクセスを集めていた。福岡県うきは市の「道の駅うきは」に立ち寄った際、円形劇場復元に取り組んでいる人たちと出会ったという話で、円形劇場とは1925年(大正14年)、現在道の駅がある丘の一角(当時の地名は山春村)に整備された野外劇場だ。 なぜ、今になってこの記事にアクセスがあるのか? 不思議に思って調べてみると...

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豊後森機関庫が安住の地に、SL9600形

 7月19日、ふと思いつき大分県玖珠町にある豊後森機関庫に立ち寄ってきた。福岡県志免町でスクラップとなる予定だったSL9600形29612号機を玖珠町が譲り受け、先月から豊後森機関庫に展示している。昨年春、「志免町のSL、玖珠町で保存へ」を書いた時、29612号機は朽ち果てる寸前だった。現在では黒光りする姿に修復され、今にも走り出しそうな雰囲気だ。 29612号機は1919年(大正8年)に製造された車両で、全長16.5㍍、重量は約6...

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切り倒されたイチョウ

 福岡市南区長住2丁目と長丘1丁目に面した大池通りで先頃、歩道に植えられていた街路樹のイチョウが市によって根こそぎ引っこ抜かれ、その跡がアスファルトで埋められている。通りを歩くと、まだコールタール特有の匂いが残ったアスファルトの区画に次々出くわし、相当数のイチョウが伐採されたことがわかる。なぜ、こんな無残なことをしたかというと、歩道拡幅の邪魔になったためだという。 秋には通りを黄色に染め、一帯の名物...

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ベランダにヒヨドリ

 台風11号が中四国を縦断した17日夕、自宅のベランダに野鳥が飛んで来てランタナの実をつついていた。姿かたちからして巣立って間もないヒヨドリではないかと思う。まだ、ヒナのようなフワフワした感じが残っていた。ランタナの実には毒があると聞いていたので、こんなものを食べて大丈夫だろうかと心配になった。ネットで調べた限りでは種に毒はあるものの、熟した果肉を食べても害はないらしい。心配する必要はないようだ。 ベ...

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フルスイング柳田の飾り山

 福岡市はいま、夏祭り博多祇園山笠の真っ最中。街の各所には豪華な飾り山が展示され、間もなく舁き山も博多の街路を走り始める。このブログでは毎年、ヤフオクドーム(中央区地行浜)前に建てられたホークスの飾り山を取り上げているが、今年のモデルは工藤監督と柳田だ。例年、モデルが誰なのか悩ましいことも多いが、今年の柳田はトレードマークのフルスイング姿で一目瞭然。 工藤監督も遠目には特徴を良くとらえているように...

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R18指定の浮世絵展

 福岡市美術館で8月8日から9月20日まで、『肉筆浮世絵の世界』という特別展が開かれる。この展示会を巡り、少し興味深い話を聞いた。約170点が展示される予定だが、この中に30点程の春画が含まれる。会期は一部夏休みとも重なるため、小中高校生の入場も予想されるが、春画だけは別室に展示し、子供たちの入場を制限するというのだ。 春画とは言え、世界で評価される浮世絵。映画で言えば、R18指定とは少々大げさな気もするが、...

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続・西新駅にエレベーター

 工事のため閉鎖されていた福岡市営地下鉄西新駅の7番出入り口の利用が7月1日から再開された。工事はコンコースと地上とを結ぶエレベーター新設だと理解していたが、エレベーターは影も形もない。2月に「西新駅にエレベーター」という記事を書いた責任もあり、福岡市の予算資料を改めてめくったが、1億2000万円の予算で「バリアフリー動線確保のため、7出入口(西新交番方面)付近にエレベーターを新設する」と間違いなく明...

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碇石とはどんな物か?

 沖縄県名護市辺野古の海岸で見つかった石が琉球船の「碇石」であったことがわかり、文化財指定されたという記事が1日の各紙朝刊に掲載されていた。碇石とは木製碇の重り。今回指定されたものは長さ57㌢の角柱状で、重さ15㌔。琉球王朝時代の交易を物語る考古資料であり、この発見により普天間飛行場の辺野古移設計画に影響が出る可能性もあると記事は伝えていた。 碇石は、福岡市民にとっては寺社などで良く目にする代物だ。福...

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