2016/03/31 街や世相 頻発していた米軍機墜落 「此の屋敷の供養塔」に絡んで福岡市中央区で起きた大事件・事故を調べる中で、1952年9月、現在の中央区地行の住宅に米軍ジェット機が墜落し、住民2人が即死、乗員1人も死亡したという事故に行き当たった。 供養塔がある荒戸とは少し離れた場所なので、これも無関係だとは思うが、住宅地に米軍機が墜ち、しかも死者まで出ている。福岡市での米軍機墜落事故と言えば、1968年6月2日夜に起きたファントムの九大構内墜落事故が有名... 続きを読む
2016/03/24 街や世相 消え行くホークスタウン 福岡市中央区地行浜のヤフオクドーム横にあるホークスタウンモールを24日、のぞいてきた。5月8日で営業を終了するZepp福岡以外の施設は今月末での閉鎖が決まっており、残すところ1週間。もともと空き店舗が異様に多かったショッピングモールだが、閉鎖前に退店した店舗も少なくなく、もはや“明るい廃虚”状態だ。モールの信託受益権を持つ三菱地所は昨年暮れ、建て替えの方針を公表したが、具体的な計画案は未だ明らかにしていな... 続きを読む
2016/03/21 歴史雑記 荒戸通町 先日紹介した福岡市中央区荒戸3丁目の「此の屋敷の供養塔」の正体は今もってわからない。供養塔自体は比較的新しいものに見えるが、“屋敷”というぐらいだから、建立の原因となった出来事は意外と古い時代に起きた可能性もある。町の歴史を調べてみた。 一帯は藩政時代、荒戸通町と呼ばれた唐津街道沿いの屋敷町で、『古地図の中の福岡・博多』(宮崎克則・福岡アーカイブ研究会編、海鳥社、2005)によると、黒田藩上級家臣の大... 続きを読む
2016/03/13 昭和の昔話 ここはバス通りだった 福岡市早良区西新に城南線から明治通りに抜ける一方通行の路地がある。城西1丁目の交差点と西新2丁目の交差点とを結ぶ通りで、道沿いにはラーメン屋などの飲食店が並んでいる。一方通行であるぐらいだから、かなり狭い道なのだが、先日ふと思い出した。「昔、ここはバス通りだった」と。 「昔」というのは正確には、まだ西鉄の路面電車が城南線や明治通りを走っていた頃で、城南線というのは本来、路面電車の路線名だった。明治... 続きを読む
2016/03/01 街や世相 此の屋敷の供養塔 福岡市中央区荒戸3丁目の唐人町駅駐輪場の一角に「此の屋敷の供養塔」と刻まれた高さ50㌢程の小さな石碑がある。駐輪場以前にはここに屋敷があり、供養塔を建てなければならない程の不幸があったと想像され、以前から気になっていた。それにしても“屋敷の供養塔”とは…。来歴を調べたうえで紹介したいと思っていたのだが、一向にわからない。仕方がないので、謎のまま取り上げることにした。 駐輪場の完成は1989年4月。その前年... 続きを読む