2016/10/31 街や世相 五ヶ山ダムを見てきた 先日、ドライブついでに福岡県那珂川町と佐賀県吉野ヶ里町にまたがる山間部で進む五ヶ山ダムの建設現場を見てきた。本体工事はほぼ終わり、今月から試験湛水も始まっている。周辺道路から垣間見えるダムの巨大な姿や、やがて水没する吉野ヶ里町側の小河内集落跡を写真に収めてきたが、スケールの大きさに圧倒された。 ダムは来年度には完成予定で、福岡都市圏が過去2度起きたような異常渇水に見舞われた際は救世主的な役割を担... 続きを読む
2016/10/23 歴史雑記 走る!アロー号 福岡市博物館で23日、「走る!アロー号」という催しがあった。アロー号とは現存する中では最古の国産乗用車で、1916年(大正5年)にこの福岡で製作された。エンジンは今も走行可能な状態に保たれている。普段は博物館で常設展示されているが、完成から100年に当たるのを記念し、実際に走る姿を市民に見てもらおうと企画された。 詰め掛けた市民が見守る中、アロー号は運転手のほか、後部座席に博物館長を乗せてゆっくり動き出す... 続きを読む
2016/10/19 街や世相 福岡競艇 福岡市が公表した2015年度予算の決算概要を読んでいて、競艇事業から15億円もの大金が一般会計に繰り入れられていることを知って驚いた。赤字にあえぎ、公営ギャンブル廃止に踏み切る自治体も少なくない中で、億単位の金を今なお一般会計に拠出しているとは、ずいぶん景気のいい話だ。調べてみると、福岡競艇の一般会計繰入金は最盛期にはなんと100億円を超え、1953年の開場以降の累計では2781億円に上っているという。この金の... 続きを読む
2016/10/12 経済&観光 入館者減が続く白秋生家 先日の連休に柳川に行き、柳川藩主の別邸「御花」や北原白秋生家などを巡ってきた。御花周辺は大勢の観光客で混雑し、次から次にやってくる川下り船はどれも満員。掘割沿いにある有名な鰻料理屋には順番待ちの長い列ができ、昼食時をかなり過ぎても並ぶ人は一向に減る様子がなかった。市が行った観光動態調査によると、柳川には2015年、136万人を超える入り込み客があったと推計され、過去最高を記録した。これを後押ししたのが... 続きを読む
2016/10/08 歴史雑記 川南造船所敷地を埋め立てたのは? 廃虚として有名な存在だった川南造船所跡(佐賀県伊万里市)についての話を続けさせていただきたい。同造船所に関する情報を漁っていて、用地埋め立てに絡む、少し面白い資料を見つけた。『伊萬里港公有水面埋立の件』と題された昭和10年(1935)9月5日付の海軍省の文書で、国立公文書館アジア歴史資料センターのデジタルアーカイブに収録されている。中身は、伊万里港内の「佐賀県西松浦郡西山代村大字立岩字浦ノ崎二番古里地先... 続きを読む
2016/10/04 歴史雑記 川南造船所跡地のいま かつて廃虚マニアの間では“超有名物件”だった川南造船所の跡地(佐賀県伊万里市)に10月3日立ち寄り、依然として公園整備がまったく進んでいないことを確認してきた。2012年初めに取り壊され、跡地は公園になるはずだったが、昨年3月、更地の状態で放置されていることを知り、事情を調べたことがある(「川南造船所跡は公園になるはずでは」)。それから1年半、取り壊しから数えれば4年半。造船所跡地は廃虚があった頃と同様、人... 続きを読む