旧聞since2009

的氏は古代浮羽を治めていたのか

 「山苞の道は古墳ロード」の中で、古墳時代終焉期としては九州最大の前方後円墳「田主丸大塚古墳」(国史跡、久留米市田主丸町)の被葬者が的臣(いくはのおみ)の首長ではないかという説を取り上げた。のんきに「“的臣の墓”であるよりも“謎に包まれた古墳”である方が個人的には魅力を感じる」と書いたが、考えてみれば、的(いくは)という到底読めない氏族名を持った古代豪族が何者だったのか、恥ずかしながら知らない。どんな...

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8番目の姉妹都市

 福岡市とミャンマーの旧首都ヤンゴンとが姉妹都市の関係を結ぶことになり、福岡市で7日、調印式が開かれる。福岡市にとっては8番目の姉妹都市で、21世紀に入っての締結は2005年の米国・アトランタ、07年の韓国・釜山に次いで3例目となる。ただし、アトランタとは1993年からパートナーシップ都市、釜山とは89年から行政交流都市という形で交流を続けており、実質的には今回が21世紀になって初の縁組と言って良いだろう。日本と...

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旧法文学部本館取り壊し

 九州大箱崎キャンパスで旧法文学部本館の取り壊しが始まっている。旧帝国大学時代の校舎の一つで、1925年(大正14)完成。重厚な外観の建物だったが、大学側が設置した作業部会が2012年にまとめた調査報告では「老朽化が著しいため、寿命に達している」とまで断定され、解体は既定方針だった。だから何ら驚くことではないのだろうが、5日、たまたま近くを通り掛かって解体に気付き、90年以上の歴史を刻んできた建物の最期として...

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山苞の道は古墳ロード

 福岡県久留米市田主丸町の耳納連山北麓に「山苞(やまづと)の道」 と名付けられた農道がある。景観的には何の変哲もない田舎道なのだが、沿道には観光農園や焼酎工場、ワイナリー、ギャラリー、カフェなどが集まり、ちょっとした観光道路となっている。11月30日、この道をドライブしていて、なぜか耳納連山東端の鷹取山に入り込んでしまい、Uターンしようとした公園で古墳の横穴式石室が多数密集しているのに出くわした。 せ...

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