2017/06/25 政治&行政 遅れる旧高宮貝島邸整備 福岡市南区高宮に残る炭鉱王一族の邸宅跡「旧高宮貝島邸」の整備計画がようやく固まったらしく、各紙地域版で相次ぎ紹介されていた。それによると、福岡市は民間企業の力を借り、旧貝島邸をレストラン等を備えた迎賓館的施設に改装し、4年後の2021年度オープンを予定しているという。 これには驚いた。福岡市がこれまでに明らかにしてきた想定スケジュールでは、2016年度中には整備・運営を担当する企業を選んだうえで設計まで... 続きを読む
2017/06/22 街や世相 面影を失った赤れんが塀 福岡市中央区の簀子小学校跡地にある赤れんが塀が改修工事で大幅に低くなり、もはや塀とは呼べない状態になっている。以前の赤れんが塀は長さ約90㍍、高さ1.3㍍で、学校跡地と隣接する簀子公園との間を区切っていた。福岡大空襲で焼け残った、市内では数少ない戦争の生き証人だったが、この一件を報じた西日本新聞記事よると、一部がたわみ、緩んでいたため、市が「地震で崩れたら危険」と一部を取り壊し、大半の部分は40㌢の高... 続きを読む
2017/06/17 街や世相 突然起きた神社の砲弾騒動 各地の神社に古くからあった砲弾が今月、突如として不発弾扱いされるようになり、「爆発の恐れあり」と撤去騒ぎが起きている。私も以前どこかの神社で見た記憶があり、探してみたら上の写真が見つかった。福岡市西区の今山遺跡(石斧の産地跡として山全体が国史跡になっている)を散策した際、山上の熊野神社で撮影したものだ。本殿脇に遺棄されたも同然の状態で置かれていた。ただ、石の台座らしきものに設置されているところを... 続きを読む
2017/06/11 歴史雑記 油山の山麓にある海神社 以前、寺同士の争いで滅びたと伝えられる油山天福寺跡を探して油山(597㍍)をさまよった際、麓の福岡市早良区西油山の集落に海(わたつみ)神社があり、「山里に海を名乗る神社があるとは」と不思議に思い、立ち寄ってきた。急な石段の先に、小さいながらも思いのほか立派な社殿があった。 帰宅後に調べてみると、山を挟んで反対側に当たる城南区東油山、油山観音正覚寺境内にも全く同名の神社がある。古代の遣唐使たちが脊振... 続きを読む
2017/06/04 史跡探訪 「油山天福寺跡」探索行 福岡市の油山(597㍍)中腹にあったという天福寺跡を探して山中をさまよってきた。江戸時代の文献に初めて名前が出てきた時には、すでに滅び去った後だった幻の寺だが、西油山に寺院の遺構があるのは間違いない事実で、地元の人々からは「坊城」などと呼ばれている。地図で場所を確認し、野芥の塚穴の手前から西油山林道を通って山中に入り、石垣の写真を撮ってきたが、これが本当に天福寺の遺構なのかは正直なところ、自信がな... 続きを読む