2018/06/29 経済&観光 新天町の飾り山、今年もサザエさん 博多祇園山笠が7月1日開幕するのを前に、福岡市内各所では飾り山の準備が進んでいる。29日、中央区天神の新天町商店街を通ったが、飾り付けはほぼ終わり、関係者が最後の調整中だった。ここの飾り山の題材は、今年も見送りが『サザエさん』で、実に7年連続。商店街関係者に直接聞いたわけではないが、福岡に縁の深い作品であり、TVアニメは国民的番組として幅広い年代に親しまれていることから題材に選んでいるらしい。 『サ... 続きを読む
2018/06/27 街や世相 学園都市化するシーサイドももち 今春、福岡市のシーサイドももち(早良区百道浜、中央区地行浜)に新たな大学が誕生し、さらに来年4月にも別の大学の開学が予定されている。いずれも医療福祉系の大学。同地区にはすでに2013年春、国際医療福祉大の福岡看護学部が開設されており(「百道浜に大学」)、130㌶ほどの埋め立て地に来春、三つの医療福祉系大学が並ぶことになる。 今年4月に設置されたのは、南区筑紫丘に本拠を置く純真学園大の百道浜キャンパスで... 続きを読む
2018/06/17 歴史雑記 円形劇場と嫩葉会 福岡県うきは市の「道の駅うきは」敷地内に先頃復元された円形劇場を見学してきた。1925年(大正14)11月、地元(当時は山春村)の農民劇団「嫩葉(わかば)会」のため、村人たちが総出で造り上げた野外劇場。それから約90年がたち、劇場は跡形もなく風化したものと思われていたが、2015年の発掘調査で遺構が確認され、市が復元を進めていた。この劇場について初めて知ったのは2014年8月、遺構が確認される前のことで、この時は... 続きを読む
2018/06/07 歴史雑記 映画『陸軍』に見る大空襲前の福岡 戦時中、福岡で撮影された映画『陸軍』を最近見た。1944年12月に公開された作品で、45年6月の福岡大空襲で焼け野原となる以前の街並みが記録されているため、福岡では歴史資料としても評価されてきた。初めて実写フィルムで見た44年当時の福岡市中心部は想像していた以上に近代的だった。 映画は木下恵介監督作品で、出演者は田中絹代、上原謙、笠智衆ら。タイトルからは戦闘シーンを連想してしまうが、小倉から博多に移り住ん... 続きを読む
2018/06/04 歴史雑記 九州電灯鉄道の痕跡 先日、福岡市中央区内を散策していた際、鳥飼神社に「九州電燈鐵道株式會社」と刻まれた石柱があることに、うかつにも初めて気付いた。十数年前から頻繁に通っている場所なのだが、例によって自分の観察力のなさに呆れるばかり。それはともかく、九州電灯鉄道とは、西鉄の路面電車(貫線)の前身に当たる福博電車を一時経営していた会社で、もう一本の石柱には大正2年(西暦では1913年)12月吉日に建立したと刻まれている。貫線... 続きを読む