2020/03/30 史跡探訪 神籠石は朝倉橘広庭宮を守っていた? より大きな地図で 神籠石式山城 を表示 神籠石(こうごいし)と呼ばれる列石遺構が、北部九州と瀬戸内地方の山中だけに十数か所残っている。文献には記録されていないため、築造時期や目的等は不明で、古代山城と考える研究者と、宗教的な遺構(神域)と考える研究者との間で長年論争が続いていた。現在では山城説が支配的で、「神籠石式山城」という呼び方もされるが、この山城説に絡んで興味深い考察が『新修志摩町史』(2009、... 続きを読む
2020/03/25 経済&観光 天瀬で見かけた苔アートの猫バス くじゅう連山の登山口に当たる大分県九重町の飯田高原に行き、レストハウスや日帰り温泉などが並ぶ長者原で、郷土料理のとり天定食を食べたり、タデ原湿原を散策したりしてきた。タデ原湿原にはススキが広がり、秋と見間違うような景色だったが、間もなく野焼きが行われる。湿原は一面真っ黒になった後、やがて緑に染まっていく。 多くの湿原や草原では毎年春に野焼きが行われている。以前は「焼き畑農業みたいなものだろう」と... 続きを読む
2020/03/22 自然&生き物 西公園のバショウ、たわわに実をつける 福岡市に桜の開花宣言が出された21日、開花状況を確かめようと福岡市中央区の西公園を散策してきた。1,300本の桜が植えられている市内有数の名所で、日本さくらの会が選定した「日本さくら名所100選」にも選ばれている。開花宣言が出されたばかりなので、ソメイヨシノはまだ、日当たりの良い場所で数輪が咲いている程度だったが、ピンク色の花を咲かせる陽光桜はちょうど見頃で、アマチュアカメラマンの人気を集めていた。 その... 続きを読む
2020/03/21 経済&観光 隠家森は1300年前、本当に森だった 福岡県朝倉市山田の小さな公民館前に、「隠家森(かくれがのもり)」と呼ばれるクスの巨木がそびえている。胸の高さの幹周りは18㍍、高さ21㍍。巨樹が多いクスの中でも全国8番目の大きさだとされ、戦前の1934年には国の天然記念物に指定されている。樹齢は推定で1500年以上。朝倉、うきは市の農産物直売所巡りの際に通る道沿いにあり、たまたま近くのコンビニで買い物をした際に写真を撮ってきた。コンクリートの支柱で大枝は支... 続きを読む
2020/03/18 史跡探訪 裁判所跡地、古代防衛施設の遺構確認調査へ 福岡市中央区城内で、福岡地方・高等裁判所旧庁舎の解体作業が佳境を迎えている。裁判所とは全く無縁の人生を送ってきたので、別に恨みつらみはないが、あのいかめしい建物がボロボロになった姿を見ると、何となく痛快だ。この場所には、古代の迎賓館「鴻臚館」の関連施設で、博多湾の防衛を担った鴻臚中島館(博多警固所)があったとも推定されている。更地になった後は、遺構の確認調査が予定されており、この調査で、鴻臚館の... 続きを読む
2020/03/02 史跡探訪 首羅山遺跡登山道、28日開通へ 福岡県久山町にある首羅山(しゅらさん)遺跡の登山道が3月28日、開通する。藩政時代に貝原益軒(1630-1714)が著した地誌『筑前国続風土記』に滅亡の伝承が記録されながらも、近年まで存在が確認されていなかった幻の中世山林寺院跡で、標高289㍍の白山山中の広い範囲に遺構が広がっている。低山ながら登山道が未整備で、調査も続いていたため、これまでは年1回程度開かれる見学会に参加するしか一般人が目にする機会はなか... 続きを読む