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博多千年煌夜

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 歴史ある博多の寺社をライトアップで彩る「博多千年煌夜」(博多ライトアップウォーク2017)に4日夜、行ってきた。日本シリーズ第6戦の行方をものすごく気にしながら。

 早くからライトアップウォークの前売り券を買い、楽しみにしていたのだが、11月1~5日の開催期間中、仕事等の都合で行ける日は4日しかなかった。日程が重なり気掛かりだった日本シリーズも、4日には決着がついているだろうと傲慢にも思っていたのだが、ベイスターズは想像以上に手強く、甘い目論見を簡単に打ち砕いてくれた。度胸も球威も制球力もある今永、濱口らの若手左腕たち、ロペス、筒香、宮崎らの長打力と勝負強さを兼ね備えた打撃陣…。正直なところ、9回裏、内川の起死回生の同点弾がなければ、ベイスターズの勢いに飲み込まれ、2年ぶりの日本一は危うかったのではないかと思う。

 ライトアップウォークについて書くはずが、つい日本シリーズの話になってしまったが、要するに見物を早々に切り上げ、自宅で一杯やりながらテレビにかじりついていたのだ。由緒ある寺社を巡っているのに、スマホで頻繁に試合経過をチェックしては、時折、悲鳴を上げる私に家族が呆れ、帰宅を早めてくれた。結局、13箇所の会場中、見学できたのは約半分の6箇所。一番のお目当てだった東長寺の赤い五重塔、承天寺の青く彩られた「洗濤庭(せんとうてい)」などはしっかり目に焼き付け、龍宮寺に伝わる「人魚の骨」も見学してきたが、見逃した所も多い。来年はもう少しきちんとスケジュール管理をしたうえで、夜の博多巡りを楽しもうと思う。

 せっかくだからライトアップウォークについても簡単に紹介しておくと、大陸への玄関口だった博多には、古い歴史を誇る大寺が意外に多く、これらが藩政時代、福岡・博多の防御ラインとして石堂川沿いに集められ、一帯は今なお歴史的景観を残している。これら博多の町並みの魅力を伝えようと、地元のまちづくり団体と行政とがタイアップして2006年に始めたのがこの催しだ。

 当初は東長寺や承天寺など御供所地区の一部の寺が参加していただけで、名称も「御供所ライトアップウォーク」だったと記憶しているが、回を重ねるに従って参加する寺社は冷泉、呉服町地区にも広がり、現在の名称となった。会期中の人出は10万人を超えるといい、特に人気が高い承天寺前には今年も長い行列が出来ていた。中央区のヤフオクドームではホークスが日本シリーズを戦い、夜の博多では古刹群が美しい照明で彩られる。秋の福岡はなかなか贅沢だ。
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