サザエさん通りの歩道が拡幅工事中

2020年02月14日
0
0
街や世相
IMG_0345a.jpg

IMG_0355a.jpg

IMG_0365a.jpg

 福岡市早良区の西新通り(別名サザエさん通り。原作者の長谷川町子さんと西新の縁が深いことにちなむ)で現在、電線の地中化工事が進められ、これに合わせて西南学院大の東側キャンパス沿いの歩道では、拡幅工事も行われている。西南学院側がセットバックする形で、ざっと見た限りでは、歩道幅は広いところで現在の倍の4㍍程になる。朝夕の通勤・通学時間帯には結構人通りが多い道だけに、利用者には喜ばれることだろう。ただ、歩道が広くなれば、我が物顔で福岡の歩道を駆け回っている暴走自転車の輩が、さらに傍若無人になるのではないかと心配だが。

 この歩道拡幅は、2012年3月に西南学院が策定した「キャンパスグランドデザイン」に盛り込まれていたものだ。学院の創立100周年(2016年)に合わせたキャンパス再整備プランで、サザエさん通りの両側に広がる大学キャンパスについては、「地域に開かれ、貢献するキャンパスの実現」を目標に、<1>サザエさん通りに面して、地域との交流や、賑わい・憩いの場となる広場空間を確保する<2>セットバックを行い、安全な歩行空間を整備する<3>バス停周辺に滞留スペースとなるゆとり空間を設けるーーなどの方針を打ち出していた。これを受けて行政側も一帯の都市計画や「サザエさん通り」構想を作り、学院側のプランをそのまま組み込んでいた。むしろ、学院のプランが都市計画などの中心と言ってもよいぐらいだ。

 上記の方針のうち、<1>については、2017年春にオープンした新図書館前に広場を整備し、すでに一般に開放している。この広場には、サザエさんと長谷川町子さんが内緒話をする姿の銅像も設置し、市に寄贈した。長谷川さんの像制作は全国初とのことで、広場だけでなくサザエさん通り全体のシンボルともなっている。<2>の歩道拡幅については、このブログでも2015年に取り上げたことがある(
「百道浜にこんな標識が」)が、それから5年の月日がたち、正直なところ、歩道拡幅の計画があることなど完全に忘れていた。ただ、「キャンパスグランドデザイン」は2015年度から約20年がかりの遠大な計画案で、別に取り掛かりが遅れていたわけではないようだ。

 それにしても、あの西南学院が自らの敷地を削ってまで広場を整備したり、歩道を広げたりするなどとは、ずいぶん変わったものだと思う。西南学院とは今時珍しいぐらいに地元に無頓着で、地域に貢献するなどという意識とは無縁の学校だと思ってきたからだ。詳しくは2012年4月に更新した
「西南学院大の地域貢献」)の中で書いているが、それが創立100周年を前にした時期ぐらいから変わってきた。月並みな見方をすれば、少子化の時代を迎えての生き残り策という側面があるのだろうが、サザエさん通り誕生も学院が地域に目を向ける動きを後押しした気がする。漫画とはいえ、国民的な人気作品の名前を冠した場所に立地するということに、何らかの意義を感じているのだろうか。
関連記事
スポンサーサイト



Edit

Comments 0

There are no comments yet.