犬、猫の殺処分、福岡も劇的に減っているが…

2020年05月07日
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自然&生き物
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 私が住んでいる福岡県は、犬、猫の殺処分が全国でもとりわけ多いことで悪名高い自治体だった。2008年までは、ほぼ毎年のように全国ワースト。県や福岡市もさすがにこれを恥じ、飼えなくなった犬、猫の引き取りを有料化することで、不名誉な1位を返上することはできたが、それでもワースト上位には現在も名を連ねている。引き取り手数料は、犬、猫ともに生後91日以上が2,000円、未満が400円。今も殺処分が多いのは猫、しかも大半は生後間もない子猫だと聞き、「2,000円は負担したくないが、400円だったら払う」という飼い主が多いのかと思い、暗澹たる気持ちになったが、データをきちんと確認してみると、私の勘違いだった。

 犬、猫の殺処分数については、厚労省が毎年、都道府県・政令市・中核市ごとに発表しており、最新の2018年度版データによると、この年1年間に県内で処分されたのは、犬が332頭(内訳は、県303頭、福岡市12頭、北九州市8頭、久留米市9頭)、猫が1,414匹(県825匹、福岡市347匹、北九州市173匹、久留米市69匹)。このうち、子犬は8頭で、全体に占める割合は2.4%に過ぎないが、子猫は1,175匹で、83.1%にも上る。殺処分されている猫の大半が子猫だというのは間違いない事実だ。ただし、飼い主が、県や福岡市などの動物愛護(管理)センターに持ち込んだのは比較的少数で、所有者不明、つまり野良猫だったケースの方がはるかに多い。

 2018年度に飼い主によって持ち込まれたのが328匹(成猫184匹、子猫144匹)だったのに対し、野良猫だったのは1,702匹(成猫169匹、子猫1,533匹)で、トータル2,030匹。もともと持ち込まれた猫の75%あまりが野良猫の子猫だったわけで、一部は譲渡されたものの、多くが殺処分されたことになる。これはこれで暗澹たる話だが…。

 ただ、殺処分された犬、猫の数は、これでも一時に比べれば、劇的に減っている。福岡市だけはピーク時の殺処分数を調べることができたので、この数字を紹介すると、犬は1969年度で1万4,732頭、猫は1988年度で9,472匹というとんでもない数字だった。これに県と北九州市の数字を加えれば、恐らくは数万頭(匹)単位の殺処分が毎年行われていたのだろう。現状を評価するわけではないが、殺処分ゼロに向かって、努力が続けられていることだけは間違いない。

 最近は新型コロナの感染拡大や自分自身の体調を鑑みて自粛中だが、一昨年頃までは福岡市のシーサイドももちや西公園、大濠公園などを散歩するのが日課だった。楽しみの一つだったのが、これらの場所で暮らしている猫たちを見ることで、上の写真はシーサイドももちで撮影した。仲が良い様子で、多分兄弟だったのだろう。
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Comments 2

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名無し

初めまして。
いつも拝見しております。
今回、ちょっと気になる点がありましたので、書き込ませて頂きます。
子猫がいた場所を明記されていますが、世の中、その情報を虐待者が見て捕まえに行くケースも珍しくありません。
恐れ入りますが、その部分だけでも伏せてくださるとありがたく思います。

これからも、陰ながら応援してます。

2020/05/16 (Sat) 09:35
駄田泉

駄田泉

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。また、貴重なご指摘もありがとうございます。
写真の子猫についてですが、文中の最後にも書いていますが、私が散策を日課にしていたのは一昨年頃までの話で、写真を撮影したのもその頃のことです。

2020/05/16 (Sat) 10:18