油山市民の森リニューアル、まだ模索中

2020年05月28日
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政治&行政
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 新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言が解かれ、福岡市でも図書館や博物館、美術館などがようやく再開した。ここに至ってもアベノマスクが届いていない世帯がいまだに多い様子だが。それはともかく、駐車場が閉鎖されていた油山市民の森も利用可能になったので、一帯を散策し、中央展望台から福岡市街地を眺めてきた。ただ、感染防止のため、中央広場のベンチやキャンプ場、アスレチック、草スキー場は今なお閉鎖中で、平常の姿とは程遠かった。

 油山市民の森は、標高597㍍の油山中腹にある広さ約94㌶の自然公園で、昨年4月で開園50年を迎えた。福岡市が50周年記念事業として、民間事業者の力を借りて市民の森のリニューアルを計画していることを以前紹介したことがあるが、その後の進展については情報がない。市議会の会議録などを調べたところ、今年3月に開かれた条例予算特別委の経済振興分科会で、市民の森リニューアルについて、若干のやり取りが行われていた。それによると、昨年度は、どのようにリニューアルを進めるべきかを検討するため、民間企業36社に聞き取りを行ったという。まだ、具体案は何も決まっていないわけで、市側からは「模索している」との発言も出ていた。

 聞き取りを行った36社の具体名は明らかになっていないが、市側の説明によると、総合レジャー企業やアウトドア関連企業、広場などの指定管理者として実績のある企業など。具体的に何を聞き取ったかと言えば、アクセスの悪いキャンプ場の改良や、市民の森に隣接する「もーもーらんど油山牧場」の活用策などだったという。企業側から出された意見を参考に、市側としてリニューアルの方向性をまとめた上で、実際に事業に取り組む企業を公募する段取りらしい。関連の予算額は昨年度が3025万円、今年度が957万円。今年度予算の大半は、アドバイザリー契約を結んだ企業への委託費だ。

 開園50周年記念事業について、福岡市が初めて予算を計上したのは2018年のことで、それから2年がたったが、まだ方向性さえ定まっていない段階だ。そのため分科会では、議員側からは「民間の意見を聞くのは良いが、素朴な市民の森がレジャーランドにならないように」という注文があった程度で、特に突っ込んだ議論はなかったようだ。年度は改まったとは言え、この分科会からまだ2か月しかたっていないのだから、市民の森リニューアルを巡る状況は何も進展していないに違いない。ましてこの2か月は、新型コロナ対策に追われた2か月間だった。リニューアルが実現するのはもちろん、その計画案が具体化するのも、まだ当分先のことだろう。
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