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野菊の墓文学碑

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 中学生の頃、『野菊の墓』(伊藤左千夫)を読んだことある。政夫と民子のはかない恋、民子の悲劇的な結末……。同世代の若者が深く思いあっていると知り、感動した。この時、私小説を知った。思いのほか近くに野菊の墓文学碑があると聞き、出かけた。

 松戸市下矢切、西蓮寺裏の境内にあり、「僕の家といふは、矢切の渡しを東へと渡り、小高い岡でやはり矢切村と云っている所」という書き出しで始まる。碑には「昭和三十九年十月」とあるが、翌年の5月、門人の土屋文明、地元の有志に建てられた。

 伊藤左千夫(1864~1913)が千葉県の生んだアララギ派の歌人、小説家。1906年(明治39年)、処女小説『野菊の墓』の出版。この時、43歳。左千夫が『野菊の墓』を朗読会で読んだ時に号泣したと聞いたことある。
  
 野菊の墓文学碑は、北総鉄道の矢切駅から15分前後(足が悪いので念のため。普通の人だと10分かからない)。坂道があり、そこから階段を通って登る。坂道にはトイレがある。この付近には矢切の渡し、柳原水閘がある。


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